佐藤豊彦氏ディスコグラフィー

佐藤豊彦氏 リュート重奏CD

「うたごころ ~ ビウェラと6コースリュートによる16世紀のファンタジアとシャンソン二重奏曲集」2021年10月録音

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【レーベル・型番】
Nostalgia Nostalgia-2101

【使用楽器】
マルティン・デ・ヴィッテ2006年製作6コースリュート(総ガット弦・ダブルフレット)
マルティン・デ・ヴィッテ2005年製作ビウェラ(総ガット弦・ダブルフレット)

【収録曲】
01. クレメンス・ノン・パパ(1510/15-1555/56):元気はつらつ、おいらは若い
02. フランチェスコ・ダ・ミラノ(1497-1543):ファンタジア第7番
03. トマス・クレキオン(1490頃-1557頃):或る陽気な牧童
04. フランチェスコ・ダ・ミラノ:ファンタジア第5番
05. ハインリッヒ・イサーク(1450頃-1517):さらば恋人よ
06. フランチェスコ・ダ・ミラノ:ファンタジア第6番
07. クレマン・ジャヌカン(1485頃-1558):鳥の歌
08. ヴァレンティ・バクファルク(1507頃-1576):ファンタジア第VII番
09. クローダン・セルミジ(1490頃-1562):僕が死にそうだって言ったね
10. ヴァレンティ・バクファルク:ファンタジア第I番
11. ピエール・サンドラン(1490頃-1561以降):甘美なる回想
12. フランチェスコ・ダ・ミラノ:ファンタジア第4番
13. クレマン・ジャヌカン:さあ、おいで恋人よ
14. ヴァレンティ・バクファルク:ファンタジア第II番
15. クレメンス・ノン・パパ:敢えて選ぼう無情なる死を

佐藤豊彦(6コースリュート)、高野美佐子(ビウェラ)
櫻田亨(ビウェラ)、秋山幸生(6コースリュート)

CD発売コンサートの写真・新聞記事へのリンク
https://shinshiroouenn.dosugoi.net/e1239484.html


「ネーデルランドのリュート音楽」2016年4月録音

【レーベル・型番】
Nostalgia Nostalgia-1601

【使用楽器】
リチャード・バーグ製作d”トレブル・リュート(総ガット弦・ダブルフレット)
マルティン・デ・ヴィッテ製作a’アルト・リュート(総ガット弦・ダブルフレット)
リチャード・バーグ製作g’アルト・リュート3台(総ガット弦・ダブルフレット)
マルティン・デ・ヴィッテ製作g’アルト・リュート(総ガット弦・ダブルフレット)
デイヴィッド・ルビオ製作バス・リュート(総ガット弦)

【収録曲】
I.H.(1646年-1649年出版):夜鳴き鶯I&II(三重奏)
ヴァレ(1616年出版):ブーレ(アルトリュート)
ヴァレ:偉大なる軍神マース(三重奏)
ヴァレ:軍神マースのクーラント(三重奏)
ヴァレ:舞踏劇(三重奏)
ヴァレ:その週のある日(三重奏)
ヴァレ:イタリアのパッサメッツォとそのガリアード(アルトリュート)
ファレーズ(1552年出版):クラロス伯爵の主題による変奏曲(二重奏)
ファレーズ:ガリアード(二重奏)
ファレリウス(1626年出版):イギリスの流行り歌「マルシムス」(バスリュート)
スヴェーリンク:ファンタジア(二重奏)
ティシウス手稿(1666年頃):ダウランドの「彼女は許してくれるだろうか」(二重奏)
ティシウス手稿:パッサメッツォ「ロマネスカ」とそのガリアード(三重奏)
ティシウス手稿:ゾルジのパッサメッツォ(三重奏)
ティシウス手稿:戦いのブランル(三重奏)
ファン・デン・ホーフェ(1601年出版):オランダの民族舞踏(トレブルリュート)
アドリアンセン(1584年出版):「我が心の叫び」~コンヴェルシ原作(三重奏)
アドリアンセン:「おお、ヴィラネッラ」~ワルラン原作(三重奏)
アドリアンセン:「聖母の慈悲」~ラッソ原作(三重奏)
アドリアンセン:「貴女を見る時」~ワルラン原作(三重奏)
アドリアンセン:オレンジ公のアルマンド「現オランダ国歌」(バスリュート)
アドリアンセン(1592年出版):変奏付ブランル(三重奏)

【解説】
佐藤豊彦、櫻田亨、佐藤美紀の三氏によるネーデルランドのリュート音楽。二重奏と三重奏が主ですが、それぞれ1曲ずつのソロもあります。解説文は佐藤豊彦氏によるものです。(英訳は美紀さん。ちなみに、ジャケット等のデザインも全て美紀さんが担当されています。)録音は「CARPE DIEM」のJonas Niederstadt氏。レコード芸術特選盤。

CD発売コンサートのチラシへのリンク

クリックして20170309144551003.pdfにアクセス


 「2.4.3(Duet for Three)~3台のリュートによるデュエット」2012年3月録音

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【レーベル・型番】
Nostalgia Nostalgia-1201

【使用楽器】
リチャード・バーグ製作8コース・ルネサンス・リュート(総ガット弦・ダブルフレット)
リチャード・バーグ製作8コース・ルネサンス・リュート(総ガット弦・シングルフレット)
マルティン・デ・ヴィッテ製作8コース・ルネサンス・リュート(総ガット弦・ダブルフレット)

【収録曲】
作者不詳:女王のメロディー
作者不詳:2つのレッスン
作者不詳:グリーンスリーヴズ
作者不詳:さあ、狩りだ!
作者不詳:夜鳴き鶯
ダ・ミラノ:カノン
ダ・ミラノ:バスダンス(スパーニャ)
ガリレイ:対旋律 第1番
ガリレイ:対旋律 第2番
ロビンソン:鐘の20の響き
ロビンソン:易しい旋律
ロビンソン:あそび
ロビンソン:眠りに就く女王
ジョンソン:フラット・パヴァーン
ジョンソン:フラット・ガリアード
作者不詳/佐藤豊彦編:死神の踊り
ダウランド:さあ、もう一度
ダウランド:ウィローヴィ卿の帰還
J.S.バッハ/佐藤豊彦編:インヴェンション第1番
J.S.バッハ/佐藤豊彦編:ブーレ
J.S.バッハ/佐藤豊彦編:メヌエット

【解説】
佐藤豊彦、櫻田亨、佐藤美紀の三氏が弾き分けたデュエット集。解説文は佐藤豊彦氏によるものです。(英訳は美紀さん。ちなみに、ジャケット等のデザインも全て美紀さんが担当されています。)録音は「CARPE DIEM」のJonas Niederstadt氏。楽譜もLGSより同時出版されています。


 「歩み~2台のバロックリュートによるドイツ音楽」 2008年9月録音

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【レーベル・型番】
Nostalgia Nostalgia-0801  CARPE DIEM CD-16275

【使用楽器】
リチャード・バーグ2005年製作13コース・バロック・リュート(総ガット弦)
マルティン・デ・ヴィッテ2004年製作11コース・バロック・リュート(総ガット弦)

【収録曲】
Silvius Leopold Weiss (1686-1750)
組曲第3番 ニ短調(抜粋)
Suite No. 3 in D minor (excerpts)

1. II. Un poco andante
2. III. La Badinage
3. IV. Le Sicilien
4. VI. Menuet
5. VII. Gigue

Corigniani
2つのリュートのための協奏曲 変ロ長調
Concerto for 2 Lutes in B flat major

6. I. Introduzzione
7. II. Adagio
8. III. Allegretto
9. IV. Allabreve (Fuga)

Silvius Leopold Weiss (1686-1750)
リュート二重奏曲 ト長調

10. Lute Duet in G major

Georg Philipp Telemann (1681-1767)
ポ-ランド風パルティータ 変ロ長調 TWV 39:1 (抜粋)
Partie polonoise in B flat major, TWV 39:1 (excerpts)

11. II. Harlequinade
12. III. Le Ris
13. V. Combattants

【解説】
佐藤美紀さんのデビュー盤。冒頭のヴァイスの組曲は佐藤豊彦氏自身の編曲です。ブックレットは全て英語と日本語が併記されています。解説文も佐藤豊彦氏の執筆によるものです。日本向けが「Nostalgia」、海外向けが「CARPE DIEM」のダブル・レーベルで、CARPE DIEMの紹介ページでは、試聴やDL販売もできます。

ダーヴィッド・ヴァン・オーイエン氏による感想がありますので、ご紹介します。

二十年前、王立音楽院でリュートを専攻していた私には、豊彦氏のレッスンがキャンセルされたある日、その週の心なしか興奮気味でそわそわした豊彦氏の態度の原因が、今このCD で一緒にリュートを弾く美しいお嬢さんにあったとは、全然思いもよらなかった。それ以来私は、私の結婚式で孫を欲しがらない私の母の心をころりと変えさせた愛らしい幼年時代から聡明で美しい女性に至るまで、美紀さんの成長ぶりを眺めてきた。母が歌手、父がリュート奏者となれば音楽家への道は約束されたようなものだが、このCD での明瞭な音と優れた間の取り方からすると、そのデビューが名前だけによるものでない事は明らかである。第1 曲目、シルヴィウス・レオポルト・ヴァイス作曲「組曲ニ短調」は、独奏曲ではなく第2 リュートの楽譜が消失されたに違いないとする豊彦氏により、第2 パートが加筆された。演奏を聴くと、なるほどと納得させられる。次に、コリニャーニというあまり馴染みのない作曲家による「協奏曲ロ長調」が演奏される。原曲の低音は、両方のリュートで弾かれている。コリニャーニはリュートを弾かなかったらしく、曲は優れているが、音域は必ずしもリュートに最適であるとは言い難い。この点で、次の曲、ヴァイス作曲「二重奏曲ト長調」とは対照的である。これは、二つのパートが対等に分けられた逸品である。最後に、ゲオルク・フィリップ・テレマン作曲「ポーランド組曲」から三つの楽章が演奏される。良い音楽ではあるが、もとはガンバのために作曲されたらしく、これもまた音域は低すぎる。リュートには全てガット弦が使用された。バロックリュート二重奏曲の低音は、往々にして両方のパートに重複して現れるので、これはとても重要だ。解説書で豊彦氏は次のように説明している。「ナイロンの芯に金属を巻いた低音弦で弾くと音がいつまでも消えないので、1 台のバロックリュートでも速い曲では蜂の巣をつついたような結果になる。2 台では、それがさらに極端になる。」幸いなことに、ここではうなりの猛攻撃にあうこともなく、ドイツの若い録音技師ヨーナス・ニーデルシュタットが美しく録音した、ガットの明瞭な高音と温かい低音を楽しむことが出来る。この録音は「歩み」という題からすれば、二人の音楽家の人生における一歩、あるいは父から娘への経験や知識や夢を伝える一歩、また美紀さんの音楽人生の第一歩など、色々な解釈ができるだろう。最後の解釈でいくなら、今後さらに幾多の歩みが続くことを期待したい。

CD発売記念コンサートのチラシへのリンク
http://classicnews.jp/c-news/image/2009/08/s090829.pdf

佐藤豊彦氏 リュート・ソロCD

「神々の雄弁術~ドニ・ゴーティエの音楽」 2022年11月録音

【レーベル・型番】
Nostalgia Nostalgia-2201 CARPE DIEM CD-16331

【使用楽器】
ラウレンティス・グライフ1611年製作オリジナル11コース・バロック・リュート(総ガット弦)

【収録曲】

ドゥニ・ゴーティエ:
● 組曲 イ長調
 プレリュード
 アルマンド『アンドロメダ』
 クーラント『貞潔な浮気女』
 ジグ『アタランテ』
 ロンド風シャコンヌ
● 組曲 ニ長調
 パヴァーヌ『献辞』
 クーラント『ミネルウァ』
 サラバンド
 ジグ『賛辞』
● 組曲 ヘ長調
 アルマンド『雄弁家アポロン』
 クーランド&ドゥブル
 サラバンド『森のディアーナ』
 カナリー
● 組曲 イ短調
 プレリュード
 アルマンド『オルペウス』
 クーラント『悩殺美人』
 サラバンド
 ジグ『エコー』
 友人ランクロの死への解答

Suite in A Major
1: Prélude
2: Allemande “Andromede”
3: Courante “La Coquette virtuosa”
4: Gigue “Atalante”
5: Chaconne en Rondeau
Suite in D Major
6: Pavane “La Dedicasse”
7: Courante “Minerve”
8: Sarabande
9: Gigue “La Panegirique”
Suite in F Major
10: Allemande “Appolon”
11: Courante
12: Sarabande “Diane au bois”
13: Canarie
Suite in A Minor
14: Prélude
15: Allemande “Orphée”
16: Courante “L’Homicide”
17: Sarabande
18: Gigue “Eco”
19: “La Resolution des amis du S’Lenclos sur sa mort”

【解説】
オリジナル・リュート「グライフ」での録音第10弾。ブックレットは佐藤豊彦氏の執筆による日本語の解説文が掲載されています。日本向けが「Nostalgia」、海外向けが「CARPE DIEM」のダブル・レーベルです。


「忘れられた真珠たち~ルネサンス期の作者不詳のリュート小品集」 2019年12月録音

【レーベル・型番】
Nostalgia Nostalgia-1901

【使用楽器】
マルティン・デ・ヴィッテ作2013年製作10コースリュート(総ガット弦・ダブルフレット)

【収録曲】
● シェイクスピアに関する曲(私の窓から出てお行き/ウォルシングハムへ行った時/ケンプ氏のジグ)
● エリザベス王朝の舞曲(スーチ卿の仮面舞踏会/女王の仮面舞踏会の終曲/魔女の踊り/カヴェンディシュ氏のアルメイン)
● 変奏曲(サラバンドの主題による変奏曲/フォリアの主題による変奏曲/ベルガマスク)
● 5つのリチェルカーレ(リチェルカーレ ド/リチェルカーレ ソ/ド/リチェルカーレ ファ/リチェルカーレ レ/リチェルカーレ ソ)
● その他の舞曲(パドゥアーナ/ヴォルト/カナリー/シチリアーナ)

【解説】
ヨーロッパ諸国の可愛くて綺麗で楽しいルネサンス期の作者不詳の小品、つまり「忘れられた真珠たち」を集めた素敵なプログラム。
元々は6コース、7コース、8コース、10コースのリュート、そしてビウェラなどそれぞれ異なった楽器の為に作られた曲ですが、今回の録音では歴史的な演奏を最優先するのではなく、楽しみでリュートを弾く人たちがどのタイプのルネサンスリュート(或いはビウェラ)を持っていてもこのCDの中のいくつかの曲が演奏できる、という考えから、10コースリュート1台のみが使われています。もちろんガット弦使用です。
ブックレットには「絵画に見るリュート」と題された特集で、リュートが描かれた16世紀~17世紀頃の様々な絵画が掲載されています。

 


「IKI(いき)~フランス式リュート音楽」 2018年3月録音

【レーベル・型番】
Nostalgia Nostalgia-1801 CARPE DIEM CD-16320

【使用楽器】
ラウレンティス・グライフ1611年製作オリジナル11コース・バロック・リュート(総ガット弦)

【収録曲】
● 老ゴーティエ(1575-1651)
組曲 F♯マイナー・Aメジャー(アルマンド「葬送」、クーラント「泣き女」、サラバンド、カナリー「雌山羊」)
● フランソワ・デュフォー(1604以前-1682以前)
組曲 Aマイナー(プレリュード、アルマンド、クーラント、サラバンド、ジグ)
● ヨハネス・フレズノー(1615/16-1696以前)
「フレズノーの涙」
組曲 Aメジャー・F♯マイナー(プレリュード、トンボー、クーラント、サラバンド、ジグ)
● シャルル・ムートン(ca.1626-ca.1720)
組曲 Cマイナー(パヴァーヌ「貴婦人に捧げるトンボー」、クーラント「毅然とした女性」、サラバンド「羊飼いの娘」、カナリー「自由思想の女性」、シャコンヌ「美しきスペイン女性」)

1 Vieux Gaultier: Allemande
2 Vieux Gaultier: La Pleureuse Courante
3 Vieux Gaultier: Sarabande
4 Vieux Gaultier: La Chevre Canarie
5 Dufaut: Prelude
6 Dufaut: Allemande
7 Dufaut: Courante
8 Dufaut: Sarabande
9 Dufaut: Gigue
10 Fresneau: Les Larmes de Defresneau
11 Fresneau: Prelude
12 Fresneau: Tombeau
13 Fresneau: Courante
14 Fresneau: Sarabande
15 Fresneau: Gigue
16 Mouton: Tombeau de Madame
17 Mouton:La Deliberee Courante
18 Mouton: La Bergere Sarabande
19 Mouton: La Libertine Canarie
20 Mouton: La Belle Espagnolle Chaconne

【解説】
オリジナル・リュート「グライフ」での録音第9弾。ブックレットは佐藤豊彦氏の執筆による日本語の解説文が掲載されています。日本向けが「Nostalgia」、海外向けが「CARPE DIEM」のダブル・レーベルで、CARPE DIEMの紹介ページでは、DL販売、試聴もできます。


「ウィーンのリュート音楽」 2017年11月録音

【レーベル・型番】
Nostalgia Nostalgia-1702 CARPE DIEM CD-16317

【使用楽器】
ラウレンティス・グライフ1611年製作オリジナル11コース・バロック・リュート(総ガット弦)

【収録曲】
アダム・フランツ・ギンター:組曲Eマイナー/
ジャック=アレクサンドル・サンリュク:組曲F♯マイナー/
ヨハン・ゲオルク・ヴァイヒェンベルガー:組曲Gメジャー/
作者不詳:シチリアーナ(アダージョ)

1. Suite in E Minor: I. Allemande (04:00)
2. Suite in E Minor: II. Courante (02:49)
3. Suite in E Minor: III. Sarabande (03:01)
4. Suite in E Minor: IV. Menuet (01:28)
5. Suite in E Minor: V. Bourée (01:44)
6. Suite in E Minor: VI. Gigue (03:21)
7. Suite in F-Sharp Minor: I. Tombeau de Mr. François Ginter. Allemande (04:24)
8. Suite in F-Sharp Minor: II. Courante (02:25)
9. Suite in F-Sharp Minor: III. Sarabande (03:55)
10. Suite in F-Sharp Minor: IV. Gigue (03:07)
11. Suite in F-Sharp Minor: V. Gavotte (01:36)
12. Suite in F-Sharp Minor: VI. Menuet (01:54)
13. Suite in G Major: I. Prelude (03:00)
14. Suite in G Major: II. Allemande (04:34)
15. Suite in G Major: III. Courante (02:57)
16. Suite in G Major: IV. Bourée (01:59)
17. Suite in G Major: V. Menuet en rondeau (02:27)
18. Suite in G Major: VI. Sarabande (03:02)
19. Suite in G Major: VII. Gigue (02:41)
20. Suite in G Major: VIII. Paysanne (02:11)
21. Siciliana (05:37)

【解説】
オリジナル・リュート「グライフ」での録音第8弾。ブックレットは佐藤豊彦氏の執筆による日本語の解説文が掲載されています。日本向けが「Nostalgia」、海外向けが「CARPE DIEM」のダブル・レーベルで、CARPE DIEMの紹介ページでは、DL販売、試聴もできます。

 

【WDR(西ドイツ放送)のインタビュー放送】

 

【演奏動画】


「せせらぎ~フランスバロックのシャコンヌ集」 2016年10月録音

【レーベル・型番】
Nostalgia Nostalgia-1602

【使用楽器】
リチャード・バーグ2014年製作11コース・バロックリュート(総ガット弦)

【収録曲】
老ゴーティエ: シャコンヌまたはド・ローネ氏の 「せせらぎ」
ドニ・ゴーティエ:ランクロ女史に捧げるトンボー(アルマンド)
老デュビュ:シャコンヌ イ短調
老デュビュ:シャコンヌ ハ長調
メルキュール:アルマンド・Dマイナー
老ガロ: シャコンヌ「ダイヤのネックレス」
老ガロ:シャコンヌ「小さな後宮」
老ガロ:シャコンヌ「ほうき星(キルヒ大彗星)」
老ガロ:シャコン ヌ「ハエ(乗合馬車とハエ)」
デュフォー:アルマンド イ短調
ムートン:シャコンヌ ト長調
ロイスナー:アルマンド ト短調
サン・リュク:シャコンヌ「オイゲン公のご帰還」
ド・ヴィゼー: デュ・ビュに捧げるトンボー(アルマンド)
ド・ヴィゼー:道化師のシャコンヌ

【解説】
名工リチャード・バーグの最後のバロック・リュートを用いた録音で、ブックレットは佐藤豊彦氏の執筆による日本語の解説文が掲載されています。レコード芸術誌特選盤。


「エザイアス・ロイスナーのリュート音楽」 2015年4月録音

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【レーベル・型番】
Nostalgia Nostalgia-1501 CARPE DIEM CD-16310

【使用楽器】
ラウレンティス・グライフ1611年製作オリジナル11コース・バロック・リュート(総ガット弦)

【収録曲】
組曲変ロ長調
組曲イ短調
組曲ト短調
組曲ニ長調

Suite in B-Flat Major
1. I. Preludium
2. II. Sonatina
3. III. Allemande
4. IV. Courante
5. V. Sarabande
6. VI. Aria
7. VII. Gigue
8. VIII. Chaconne

Suite in A Minor
9. I. Allemande
10. II. Courante
11. III. Sarabande
12. IV. Aria
13. V. Gigue
14. VI. Allemande

Suite in G Minor
15. I. Courante
16. II. Sarabande
17. III. Aria
18. IV. Gigue
19. V. Aria

Suite in D Major
20. I. Sonatina
21. II. Allemande
22. III. Courante
23. IV. Sarabande
24. V. Gavotte
25. VI. Gigue
26. VII. Passagalia

【解説】
オリジナル・リュート「グライフ」での録音第7弾。ブックレットは佐藤豊彦氏の執筆による日本語の解説文が掲載されています。日本向けが「Nostalgia」、海外向けが「CARPE DIEM」のダブル・レーベルで、CARPE DIEMの紹介ページでは、DL販売、試聴もできます。また、CARPE DIEMの主宰者Jonas Niederstadtのサイトでは、このレコーディングに関するノートが公開されています。

 

 


「名器「グライフ」によるバッハとヴァイスの音楽」 2014年4月録音

2015年4月10日発売  HMV特集ページ

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【レーベル・型番】
Nostalgia Nostalgia-1401 CARPE DIEM CD-16305

【使用楽器】
ラウレンティス・グライフ1611年製作オリジナル11コース・バロック・リュート(総ガット弦)

【収録曲】
S.L.ヴァイス:シャコンヌ ミ♭長調(Es-Dur)
J.S.バッハ(佐藤豊彦編):チェロ組曲第1番ド長調 BWV.1007(C-Dur)
S.L.ヴァイス:シャコンヌ ラ長調(A-Dur)
J.S.バッハ(佐藤豊彦編):チェロ組曲第3番ソ長調(G-Dur)
S.L.ヴァイス:シャコンヌ ソ短調(g-moll)

S.L.Weiss: Ciacona E flat Major
J.S. Bach: BWV 1007 Suite C Major Prelude
J.S. Bach: BWV 1007 Suite C Major Allemande
J.S. Bach: BWV 1007 Suite C Major Courante
J.S. Bach: BWV 1007 Suite C Major Sarabande
J.S. Bach: BWV 1007 Suite C Major Menuet I + II
J.S. Bach: BWV 1007 Suite C Major Gigue
S.L.Weiss: Ciacona A Major
J.S. Bach: BWV 1009 Suite G Major Prelude
J.S. Bach: BWV 1009 Suite G Major Allemande
J.S. Bach: BWV 1009 Suite G Major Courante
J.S. Bach: BWV 1009 Suite G Major Sarabande
J.S. Bach: BWV 1009 Suite G Major Bouree I + II
J.S. Bach: BWV 1009 Suite G Major Gigue
S.L.Weiss: Ciacona G minor

【解説】
オリジナル・リュート「グライフ」での録音第6弾。ブックレットは佐藤豊彦氏の執筆による日本語の解説文が掲載されています。日本向けが「Nostalgia」、海外向けが「CARPE DIEM」のダブル・レーベルで、CARPE DIEMの紹介ページでは、DL販売、試聴もできます。

 


「ロベール・ド・ヴィゼーのリュート音楽」 2012年6月録音

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【レーベル・型番】
Nostalgia Nostalgia-1202 CARPE DIEM CD-16296

【使用楽器】
ラウレンティス・グライフ1611年製作オリジナル11コース・バロック・リュート(総ガット弦)

【収録曲】
《レ長調》~陽気なアルマンド、クーラント、クーラント、ジグ
《ソ長調》~シャコンヌ
《ド短調》~ドゥ・プに捧げるトンボー、クーラント
《ラ長調/短調》~ロンド風ミュゼット
《ファ#短調》~ゆゆしきアルマンド、陽気なアルマンド、クーラント、サラバンド、ジグ
《ラ長調》~オーメニル夫人のサラバンド、ゆゆしきジグ
《ラ短調》~シャコンヌ、老ガロに捧げるトンボー

【解説】
オリジナル・リュート「グライフ」での録音第5弾。ブックレットは佐藤豊彦氏の執筆による日本語の解説文が掲載されています。日本向けが「Nostalgia」、海外向けが「CARPE DIEM」のダブル・レーベルで、CARPE DIEMの紹介ページでは、試聴もできます。また、HighResAudioにて全曲が1分ずつ、SoundCloudにて”Tombeau de Du But”が1曲まるごと試聴できます。

 

レコード芸術2013年6月号新譜月評

ロベール・ド・ヴィゼ(1650~1725)は、太陽王ルイ14世のギター教師として活躍し、1716年すぐれたリュート曲集を刊行してフランス音楽史の一貢を飾った音楽家である。佐藤豊彦さんはその曲集から各種の舞曲、トンボー(追悼曲)など計17曲を、1610年頃作製の名器によって味わいふかく演奏される。瞠目すべき演奏である。悠然として一分の乱れなく、風格と気品あるド・ヴィゼを紡ぎだしておられる。一見単純なような舞曲であっても、積極的なリズム感でメロディをさわやかに歌わせ、しかもそれが内包するポリフォニーまであざやかに引きだしてゆかれる。弦をはじいて奏するリュートの音はもともと断続しているはずのものが、ラウンティウス・グライフ作製の名器からひとつひとつの音があたたかく結びあって生まれ、おおらかで豊か、しかも構成感たしかな音楽になって流れゆく。
哀愁をこめた2曲のトンボー、また10分以上もする長丁場を弛みなく拓いてゆく《ロンドふうミュゼット》などの音楽づくりには、すでに大家の風貌が見てとられる。ご自身執筆の解説は英語、ドイツ語、フランス語、日本語で記され、国際的音楽家の心意気を感じさせる。わたくし個人にとっては佐藤君というと学生服の姿が思い出されてしまうのだが、なんと「古希(70歳)」を迎えられた由。過ぎて去ってゆく時を有用に十全に生かして、宗匠の境地にまで到達されたことにふかい敬意の念を禁じえない。(皆川達夫 )

ここにあるのは音楽、それだけである。作曲者も、曲名も、そして演奏者名すらも消えてゆく。月並みな言葉はいらない。美辞や麗句さえ、ただただ空しい。
ここに聴く佐藤豊彦の演奏は、しかし探求と技術の結晶である。手稿をふくむ楽譜の、楽器とその修復の、そして演奏解釈のといった彼の探求の旅は、その都度レコーディングや演奏会で伝わってきた。今回は再修復したグライフのリュート(1610年頃)による、フランス・リュート音楽の夕映えともいえる位置にあるヴィゼの作品再録音である。さまざまな調ごとにまとめられた曲集から演奏される音楽すべてが、ゆったりと自然に溶融するようにながれ、音ひとつひとつの精巧さ、フレーズの豊かさは比類ない。シャコンヌやトンボー(死者を追悼する音楽の意)をのぞけば短い舞曲であるが、そこでも慈しむような音楽つくりが続く。佐藤豊彦が自身で書いたヴィゼと彼のリュート音楽紹介文、そして演奏に用いた楽器についての文章は、いずれも佐藤その人と二重写しであり、作曲家も楽器も、彼の分身として語られる。
ひとつひとつの音に、パッセージごとに、生が、愛が、そして大事なことだが、死が宿る。響いてくるのが舞曲であろうとトンボーであろうと、すべてがあらゆる宗教をこえた宗教芸術として響き、そして去ってゆく。いま私が手にしているのはディスク、いや、一音楽家による求道の証しにほかならない。(美山良夫)

 

 

 


  「カンタービレ様式の至芸~ラウフェンシュタイナーのリュート音楽」 2009年5月録音

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【レーベル・型番】
Nostalgia Nostalgia-0901

【使用楽器】
ラウレンティス・グライフ1611年製作オリジナル11コース・バロック・リュート(総ガット弦)

【収録曲】
1.Suite in F-Dur
2.Suite in c-Moll
3.3 Stucke in A-Dur
3.Suite in B-Dur

【解説】
オリジナル・リュート「グライフ」での録音第4弾。解説書は佐藤豊彦氏自身による執筆のほか、F.da.ミラノの研究で有名なアーサー・ネス氏も寄稿されています。

 

レコード芸術 評

そもそも撥弦楽器であるリュートの音は断続するはずのものが佐藤さんの手にかかるとなめらかに歌いに歌うのである。たとえば、ヘ長調組曲の冒頭を飾る「アルマンド」は、ふたりの名歌手がかけ合う二重唱のように聞こえてくる。一方、ハ短調組曲の「トンボー(追悼曲)」や「サラバンド」などには、胸からわき出るふかい嘆きの歌がこめられている。演奏の境地といい、茶の道をきわめられた究極の心境といい、いよいよ佐藤さんは仙人の境地に到達されたようである。(皆川達夫)
カンタービレ様式の至芸」というアルバム・タイトルが付されているが、これはラウフェンシュタイナーの音楽が明るく歌うようなスタイルでほぼ一貫してためである。いま、こうした親密で魅惑的な音楽を識ることができた驚き、耳にできる喜びは特筆大書しなくてはならない。すでにヴァイヒェンベルガーなどを世界のリュート界に先駆けて紹介してきた佐藤豊彦は、ここでは伸びやかな喜遊を楽しんでいるかのようである。日本から世界に発信する見事な成果だ。(美山良夫)

記事の写真へのリンク
http://o-arches.blog.so-net.ne.jp/upload/detail/m_E383ACE382B3E88AB82010_0520.jpg.html

CD発売記念リサイタルのチラシへのリンク
http://classicnews.jp/c-news/image/2010/04/s100403.PDF

 


 「『リュートの飾り棚』~ルサージュ・デ・リシェー」 2007年10月~11月録音

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【レーベル・型番】
Nostalgia Nostalgia-0701

【使用楽器】
ラウレンティス・グライフ1611年製作オリジナル11コース・バロック・リュート(総ガット弦)

【収録曲】
1.Suite in Re-mineur
2.Sarabande in La-majeur
3.Suite in Fa-mineur
4.Chiaconne in Fa-majeur
5.Suite in Re-majeur
6.Suite in Do-mineur

【解説】
オリジナル・リュート「グライフ」での録音第3弾。LGS会報に掲載された佐藤氏の解説をご紹介します。

「(中略)ライヴではないが、できるだけそれに近いものを作ることにした。つまり、出来るだけカットをしない録音である。先ず試し取りをして、それを聴いた後は、2,3回続けて演奏する。そしてその中の最も良いのを選ぶ。もちろん1回で良かった場合はそれで終わりである。最後の曲「パッサカリア・ド短調」のようにリュートの曲としては長く(10 分弱)、ガット弦の調弦が最後まで維持できないような場合は、カットは止むを得ない。コンサートなら弦が狂っていても、目をつむって(耳をつむって?)最後まで演奏し、感動させる内容の演奏で逃げ切るが、録音されたものは毎回狂った音程を聴かせることになってしまう。僅かの音程の狂いや、指や楽器あるいは体の動きなどから出るノイズはこの録音ではカットされていない。逆に、カットしないことによって音楽の流れが壊されない部分が大きい。それこそ生演奏の醍醐味である。さすがにそこまでは出来なかったが、それにやや近いもの、言わば「セミ・ライヴ」録音が出来たと自負している。『リュートの飾り棚』は、フランスに生まれドイツのブレスラウ(今のポーランドのウロクラウ)に住んだリュート奏者、フィリップ・フランツ・ルサージュ・デ・リシェーが(恐らく)1695 年に出版した曲集である。「リュートの飾り棚」の序文には、彼がムートンの弟子で、正当なフランス様式のリュート奏者であることが述べられている。しかし、いわゆる「崩された様式」(Style bris) のみならず、彼独自のセンスを持った曲が多い。この曲集にはロジーのクーラントを含む101曲が収録されている。つまりルサージュの作品は丁度100 曲である。今回の録音にはこの中から25 曲が選ばれた。小生の知る限りではルサージュ・デ・リシェーは録音されたことは無い。いずれにせよ、このようにまとまった数の曲が1 枚のCDに収録されたのは世界で初めてである。いずれも小品ではあるが、Cabinet はドイツ語で「宝石箱」も意味する。つまり、きらきらと輝く宝石のような小品集である。」

 

レコード芸術2008年8月号 新譜月評 皆川達夫 CD「ルサージュ・ド・リシェー/リュートの飾り棚」

(中略)各種の舞曲のリズムや緩急の扱いの的確さは佐藤さんならではのものである。しかも間断するリュートの音が一分の隙なく流れあい続きあって、鮮麗なメロディを紡ぎだす。
佐藤さんのリュートは、まさに「踊りつつ歌う」のである。さらに加えて対位法的な立体感というか、複数のメロディが重なりあう綾目の織りあげ方のうまさ。余韻あふれる<バイエルン選定候エレクツィエ夫人に捧げるトンボー>、知情意あわせもつ構成たしかな<パッサカリア>などと、どの箇所を取り出してみても、もはや「円熟」と評すべき境地を拓いておられる。今月のCD2枚は、佐藤さんのみが作りだしえた希有な「世界発録音」である。衷心からの拍手をもって迎え入れたい。

 

CD発売記念リサイタルのチラシへのリンク
http://classicnews.jp/c-news/image/2008/02/s080228.pdf

 


「華麗なる様式~ヴァイヒェンベルガーの音楽」 2002年~2003年録音

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【レーベル・型番】
Nostalgia Nostalgia-0401

【使用楽器】
ラウレンティス・グライフ1611年製作オリジナル11コース・バロック・リュート(総ガット弦)1

【収録曲】
1.Suite in d-moll
2.Suite in F-Dur
3.Suite in G-Dur
4.Partie in a-moll

【解説】
2008年レコード・アカデミー賞受賞。オリジナル・リュート「グライフ」での録音第2弾。解説書は佐藤豊彦氏自身による執筆です。この録音より、右手の撥弦位置をムートンの肖像画にあるように、ブリッジにかなり近い位置に構えるようにした、とのことです。楽譜も同時にLGSより発売されています。

 

レコード芸術2009年1月号 「選考経過」受賞ディスク決定まで 美山良夫

「佐藤氏の、長年に亘る開拓者としての探求の道、演奏の完成度に常に感銘をうけていた筆者は、こうした世界のリュート界に貢献する一枚が日本から生まれる意味を噛みしめていた。」

 

レコード・アカデミー賞受賞記念リサイタルのチラシへのリンク
http://classicnews.jp/c-news/image/2009/03/s090304.pdf

 


「バッハ:3つのリュート組曲」 2001年1月録音

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【レーベル・型番】
Channel Classics MCCS18798(国内仕様盤)

【使用楽器】
リチャード・バーグ1981年製作14コース・バロック・リュート
(1596年製ブルクホルツァー・モデル、総ガット弦)

【収録曲】
1.Suite for Cello solo no 1 in G major, BWV 1007
2.Suite for Cello solo no 2 in D minor, BWV 1008
3.Suite for Cello solo no 4 in E flat major, BWV 1010

【解説】
全て佐藤豊彦氏自身による編曲。解説書は佐藤豊彦氏自身による執筆で、「ヴァイスのリュート的アイデアをふんだんに取り込んだ」旨が記されています。無伴奏チェロ組曲第1番は1980年にも録音されていますが、編曲は新たに(より大胆に)なされています。ブックレットそのものに解説も曲目も日本語で記載されているため、国内仕様盤といっても、長帯以外は輸入盤と変わりません。

LGS会報に掲載された佐藤氏のレポートをご紹介します。

「バッハのレコーディングが終わりました。今回はBWV1007、1008 と1010 です。特筆すべきは総ガット弦での演奏です。バッハの録音としては初めての出来事です。6年前に11コースのオリジナル・リュートでの「自由奔放な様式」の録音も総ガット弦でしたが、1 日最高6本の第1弦を必要としたことを思い起こすと、今回全録音(3日間)で4本しか使わなかったのは夢のような話です。一重にガムート(Gamut)ガット弦の質の良さに感謝しています。10 年先にはリュート奏者の少なくも20%がガット弦で演奏するようになってくれることを望みます。より素晴らしい歴史的演奏は歴史的に作られたリュートの歴史的に作られた弦が使用されることによって生まれるからです。ガンバ奏者やバロックヴァイオリン奏者でこれを疑う人はいないはずです。今度の録音でバッハのイメージが随分変わりました。」

 


「自由奔放な様式~ゴーティエ派によるフランスのバロック・リュート音楽」1995年録音

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【レーベル・型番】
Channel Classics MCCS8795(国内仕様盤)

【使用楽器】
ラウレンティス・グライフ1611年製作オリジナル11コース・バロック・リュート(総ガット弦)

【収録曲】
老ゴーティエ/またはエネモン・ゴーティエ
1:メサンジョーに捧げるトンボー
2:クーラント
3:カリヨン~村の鐘
4:ロッシニョル~夜鳴き鴬
5:メサンジョーの遺言
6:カナリー

若いゴーティエ/あるいはデニ・ゴーティエ
7:ゴーティエ嬢に捧げるトンボー
8:「恋のクレオパトラ」とそのドゥブル

老ガロー/あるいはジャック・ガロー
9:プレリュード
10:ゴーティエ氏の一生
11:クーラント「こうのとり」
12:8時のサラバンド
13:ブルージュのヴォルト

デュフォー
14:プレリュード
15:ブランロシェー氏に捧げるトンボー
16:クーラント
17:サラバンドとそのドゥブル
18:ジーグ

ムートン
19:プレリュード
20:アルマンド「ゴゴに捧げるトンボー」
21:ゴーティエ氏のクーラント「麗しき悩殺者」とそのドゥブル
22:ガヴォット
23:プリンセス(王女)のサラバンド
24:カナリー

ド・ヴィゼー
25:アルマンド「ムートン氏に捧げるトンボー」

Gaultier le vieux (Ennemond Gaultier 1575-1651)
1.Tombeau de Mezangeau
2.Courante
3.Carillon
4.Rossignol
5.Testament de Mezangeau
6.Canarie

Gaultier le jeune (Dennis Gaultier 1603-1672)
7.Tombeau de Mademoiselle Gaultier
8.Cleopatre Amante – Double

Gaillot le vieux de Paris (Jacques Gallot c.1600-c.1686)
9.Prelude
10.Le Bout de l’An de M. Gaultier
11.Courante la Cigogne
12.Sarabande la Piece de huit heures
13.Volte la Brugeoise

Dufaut (?-before 1682)
14.Prelude
15.Tombeau de M. Blanrocher
16.Courante
17.Sarabande – Double
18.Gigue

Charles Mouton (1626-c.1699)
20.Tombeau de Gogo Allemande
21.La belle homicide & Courante de M. Gaultier – Double de la belle homicide
22.Gavotte
23.La Princesse Sarabande
24.Canarie

Robert de Visee (c.1650-c.1725)
25.Tombeau de M. Mouton (Allemande)

【解説】
オリジナル・リュート「グライフ」での録音第1弾。ブックレット内では佐藤豊彦氏自身が音楽の内容と楽器・弦についてによる解説がなされています。、国内仕様盤では、長帯に日本語の曲目と佐藤豊彦氏のプロフィールの記載があります。

 


 「ネーデルランドのリュート音楽」1990年 11月録音

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【レーベル・型番】
NM Classics  NM 92016

【使用楽器】
リチャード・バーグ1987年製作8コース・ルネサンス・リュート(1600年頃製ヴェネーレ・モデル)
佐藤一夫製作10コース・ルネサンス・リュート(16世紀製作フライ・モデル)

【収録曲】
Emanuel Adriaenssen
1.Allemande Prince
2.Anchor Che Col Partir

Jan Pieterszoon Sweelinck
3.Courante
4.Psalm 23
5.Volte

Joachim van den Hove
6.Praeludium
7.Allemande Monsieur
8.Pavane
9.Susanneken
10.Chanson Flameng
11.Orlando Chanson Englese

Gregor Huwert
12.Fantasia

Adrianus Valerius
13. Engels Malsims
14.Mrs. Mary Hofmans Almand

Nicolas Vallet
15.Prelude
16.Fantasie La Mendiante
17.Carillon De Village
18.Pazzemezzo d’Italie & Gaillarde
19.Soet Robbert
20.Onder De Lindegrone
21.Les Pantalons

【解説】
20年以上前の録音ですが、ルネサンス・リュートのソロCDとしては最も新しい(?)ものです。

 


「ロベール・ド・ヴィゼーの音楽」 1990年6月録音

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【レーベル・型番】
Channel Classics MCCS7795(国内仕様盤)

【使用楽器】
ニコ・ファン・デア・ヴァールス1983年製作バロック・リュート(ブルクホルツァー・モデル)
リチャード・バーグ1987年製作バロックギター(1678年製ヴォボアン・モデル)
佐藤一夫1978年製作テオルボ(1635年頃セラス・モデル)

【収録曲】
<Lute>
Suite En Re Mineur
1.Prelude Non Mesure
2.Allemande
3.Courante
4.Sarabande
5.Gigue
6.La Venitienne De Mr. Foqueroy
7.La Muzette De Mr. Foqueroy
8.Les Sylvains De Mr. Couperin (Francois)

<Guitar>
Suite En Re-Mineur (Paris 1686)
9.Prelude
10.Allemande
11.Courante
12.Sarabande
13.Gigue
14.Gavotte
15.Bouree
16.Menuet
17.Passaquaille
18.Menuet

<Theorbo>
19.Ouverture ≪ La Grotte De Versailles ≫ De Mr. Lully
20.Les Sourdines D’Armide De Mr. Lully
21.Courante
22.Passaquaille
23.Folies D’Espagne (Attributed To de Visee)

【解説】
解説書は佐藤豊彦氏自身による執筆です。ブックレットそのものに解説も曲目も日本語で記載されているため、国内仕様盤といっても、長帯以外は輸入盤と変わりません。

 


「佐藤豊彦の芸術」 1978年~1991年録音

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【レーベル・型番】
Philips PHCP-8503

【収録曲】
[Disc1]16世紀のリュート音楽

01.フェラーラ風パヴァーナ、サルタレッロ、およびピーヴァ (ダルツァ)
02.バスダンス「ラ・ロック」 (アテニャン)
03.花咲く齢 (よわい)にあるかぎり (アテニャン)
04.ああ、エルスライン (ノイジードラー)
05.イタリー舞曲「ヴァシャ・メザ」 (ノイジードラー)
06.「クラロス伯」の主題による変奏曲 (ムダーラ)
07.「クラロス伯」の主題による変奏曲 (バルデラバノ)
08.「クラロス伯」の主題による変奏曲 (ナルバエス)
09.「牛を見張れ」の主題によるロマネスカ風変奏曲 (ムダーラ)
10.「牛を見張れ」の主題によるロマネスカ風変奏曲 (ナルバエス)
11.「牛を見張れ」の主題によるロマネスカ風変奏曲 (バルデラバノ)
12.第8旋法によるファンタジー (ミラン)
13.第4旋法によるファンタジー (ミラン)
14.涙のパヴァーヌ (ダウランド)
15.蛙のガリヤード「おお、今こそ別れの時」(ダウランド)
16.パイパーのパヴァーヌ (ダウランド)
17.グリーンスリーヴス (作者不詳、カッティング編)

[Disc2]17世紀のリュート音楽

01.トッカータとカンツォーネ「ヴィットリア」 (フレスコバルディ)
02.トッカータ第1番 (カプスペルガー)
03.コレンテ第12番 (カプスペルガー)
04.ガリアルダ第12番 (カプスペルガー)
05.半音階的カプリッチョ (メリー)
06.コレンテ「アルフォンシーナ」(メリー)
07.トッカータ第12番 (ピッチニーニ)
08.チャコーナ変奏曲 (ピッチニーニ)
09.トッカータ第6番 (ピッチニーニ)
10.ガリアルダ第4番 (ピッチニーニ)
11.プレリュード (ガロ)
12.「ミューズの女神に捧ぐ」アルマンド (ガロ)
13.「貴婦人に捧ぐ」クーラント (ガロ)
14.「崇高なる」サラバンド (ガロ)
15.「王太子」ガヴォット (ガロ)
16.「ヴェニスの総督」第1弦のないシャコンヌ (ガロ)
17.「トンティーに捧ぐ」アルマンド (ド・ヴィゼー)

[Disc3]18世紀のリュート音楽

01.パルティータBWV1004~シャコンヌ (バッハ)
02.組曲ニ長調 (ヴァイス)
03.組曲ハ短調 (ヴァイス)

【解説】
フィリップス発売の音源による3枚組ベスト盤。全てが寄せ集めではなく、ここでしか聴けない下記の音源が収録されています。

○Disc2の1曲目フレスコバルディ。(1981年録音の「イタリア・リュート小品集」収録の分と同じ曲)(おそらくはこのCDのために)1991年に再録音されたもの。使用楽器は不明。

○Disc2の11曲目~16曲目のガロ、17曲目のド・ヴィゼー。1978年録音(?)の2枚組LP「フランス・バロックのリュート音楽」からの初CD化音源。使用楽器は、デイヴィッド・ホセ・ルビオ1976年製作バロック・リュート(1700年製ティールケ・モデル)

○Disc3の2曲目以降ヴァイスの2つの組曲。3枚組のLP「ヴァイス作品集」からの初CD化音源。下記のCD「ヴァイス リュート作品集」に選ばれなかったものを、こちらに収録。使用楽器は、ニコ・ファン・デア・ヴァールス1972年製作14コース・バロック・リュート

また、解説書は佐藤豊彦氏自身による執筆で、リュートの歴史を概観する内容となっています。

 


「バッハ:シャコンヌ バロック・リュート・リサイタル」 1990年2月録音

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【レーベル・型番】
Philips PHCP-136(初出盤) Channel Classics MCCS0409(再発国内仕様盤)

【使用楽器】
リチャード・バーグ1981年製作14コース・バロック・リュート
(1596年製ブルクホルツァー・モデル)

【収録曲】
1. パルティータBWV1004~シャコンヌ(J.S.バッハ)
2. ソナタBWV1003~アンダンテ(J.S.バッハ)
3. 組曲「不実な女」(S.L.ヴァイス)
4. スペインのフォリア(J.ガロ)
5. フィリップス氏の墓に捧ぐ(佐藤豊彦)

1.Partita for Violin solo no 2 in D minor, BWV 1004: 5th movement, Chaconne
2.Sonata for Violin solo no 2 in A minor, BWV 1003: 3rd movement, Andante
3.Suite for Lute no 25 in A minor “L’Infidele”
4.Folies d’Espagne
5.Tombeau de Mr D Philips

【解説】
無伴奏ヴァイオリン曲からの編曲は佐藤豊彦氏自身による。解説書も佐藤豊彦氏による執筆で、バッハの解説では、ヴァイスとの競演の史実を基にした面白い話が披露されています。「フィリップス氏の墓に捧ぐ」は佐藤豊彦氏の作曲です。

 


 「スカルラッティ&ザンボーニ作品集18世紀イタリアのリュート音楽」 1990年1月録音

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【レーベル・型番】
Philips PHCP-178(初出盤) Channel Classics MCCS2291(再発国内仕様盤)

【使用楽器】
ヘンドリク・ハーゼンフス1989年製作アーチリュート(1630年頃チョーコ・モデル)
リチャード・バーグ1983年製作ソプラノ・リュート
(17世紀前半ティーフェンブルッガー・モデル)
ヘンドリク・ハーゼンフス1989年製作バス・リュート(1602年ハルトング・モデル)

【収録曲】
1.ソナタ第9番 (ザンボーニ)
2.アンダンテ (D.スカルラッティ)
3.フーガ (D.スカルラッティ)
4.アダージョ・カンタービレ (D.スカルラッティ)
5.アレグロ (D.スカルラッティ)
6.アンダンテ・カンタービレ (D.スカルラッティ)
7.アレグロ (D.スカルラッティ)
8.メヌエット (D.スカルラッティ)
9.ソナタ11番 (ザンボーニ)

D. Scarlatti: Sonatas (K380, 30, 208, 322, 481, 476, 440)
G. Zamboni: Sonata IXa; Sonata XIa (Lucca 1718)

【解説】
スカルラッティは全て二重奏。お相手は、お弟子さんのミヒル・ニッセン氏。Channel Classicsのものは、輸入盤ブックレットは英語のみの表記です。国内仕様盤になると、長帯に日本語の曲目記載があり、佐藤豊彦氏の解説も別紙で封入されています。

 


 「スペイン風変奏の芸術~スペイン・ビウェラ作品集」 1989年10月録音

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【レーベル・型番】
Philips PHCP-179(初出盤) Channel Classics MCCS3091(再発国内仕様盤)

【使用楽器】
ベルト・クワッケル1989年製作7コース・ビウェラ

【収録曲】
1.「クラロス伯爵」の変奏曲 (ムダーラ)
2.ルドゥビコの手法によるハープ風ファンタジー (ムダーラ)
3.「牛を見張れ」のロマネスカ風変奏曲 (ムダーラ)
4.ロマンス「私の気持ちを誰に訴えよう」 (カベソン)
5.「クラロス伯爵」の変奏曲〈二重奏〉(バルデラーバノ)
6.グラウンドによる変奏曲〈二重奏〉(バルデラーバノ)
7.「牛を見張れ」の主題による7つの変奏 (バルデラーバノ)
8.ロンバルト舞曲風ソネット (バルデラーバノ)
9.「クラロス伯爵」の変奏曲 (バルデラーバノ)
10.第8旋法によるファンタジー (ミラン)
11.第4旋法によるファンタジー (ミラン)
12.「クラロス伯爵」の変奏曲 (ナルバエス)
13.「牛を見張れ」の変奏曲 (ナルバエス)
14.ジョスカン・デ・プレの「果てしなき悔い」~皇帝の歌 (ナルバエス)
15.宗教祭の歌「コーティザン (高級娼婦)」 (ピサドール)
16.「クラロス伯爵」の変奏曲 (ピサドール)

1. From Tres Libros De Musica En Cifras Para Vihuela: Diferencias Sobre El Conde Claros
2. from Tres libros de musica en cifras para Vihuela: Fantasia que contrahaze la harpa en la manera de Ludovico
3. From Tres Libros De Musica En Cifras Para Vihuela: Romanesca: Guardame Las Vacas
4. from Obras de musica para Tecla, Arpa y Vihuela: Romance: Para quien crie yo cabellos
5. From Libro De Musica Vihuela Intitulado ‘Silva De Sirenas’: Conde Claros (Para Dos Vihuelas)
6. from Libro de musica Vihuela intitulado ‘Silva de Sirenas’: Discantar sobre un punto (para dos Vihuelas)
7. From Libro De Musica Vihuela Intitulado ‘Silva De Sirenas’: Siete Diferencias Sobre Guardame Las Vacas
8. from Libro de musica Vihuela intitulado ‘Silva de Sirenas’: Soneto lombardo a manera de danca
9. From Libro De Musica Vihuela Intitulado ‘Silva De Sirenas’: Diferencias Sobre Conde Claros
10. from Libro de musica Vihuela de mano: Fantasia del octavo tono
11. from Libro de musica Vihuela de mano: Fantasia del quarto tono
12. From Los Seys Libros Del Delphin De Musica En Cifras Para Vihuela: Conde Claros Con Diferencias
13. From Los Seys Libros Del Delphin De Musica En Cifras Para Vihuela: Diferencias Sobre Guardame Las Vacas
14. from Los seys libros del Delphin de musica en cifras para Vihuela: Cancion del Emperador; sobre ‘Mille Regretz’ de Josquin des Prez
15. from Libro de musica de Vihuela: Villanesca: La Cortesia
16. From Libro De Musica De Vihuela: Conde Claros Con Cierta Diferencias

【解説】
二重奏のお相手は、お弟子さんのイレーン・トーマス氏(女性)。Channel Classicsのものは、輸入盤ブックレットは英語のみの表記です。国内仕様盤になると、長帯に日本語の曲目記載があり、佐藤豊彦氏の解説も別紙で封入されています。

 


「J.S.バッハ リュート組曲 BWV1001&1006a」 1983年録音

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【レーベル・型番】
Philips PHCP-8503

【使用楽器】
リチャード・バーグ1981年製作14コース・バロック・リュート(ブルクホルツァー・モデル)

【収録曲】
1. リュート組曲 ト短調BWV1001 (無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番より)
2. リュート組曲 ホ長調BWV1006a

【解説】
無伴奏ヴァイオリン・ソナタからの編曲は佐藤豊彦氏自身による。

 


 「トリスターノの嘆き~ルネサンス舞曲集」 1981年11月録音

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【レーベル・型番】
Philips PHCP-20278

【使用楽器】
佐藤一夫1973年製作8コース・ルネサンス・リュート(ヒーバー・モデル)

【収録曲】
1. 「トリスターノの嘆き」とラ・ロッタ(14世紀イタリア,作者不詳)
2. サルタレッロ(14世紀イタリア,作者不詳)
3. フェラーラ風パヴァーヌ,サルタレッロ,およびピーヴァ(ダルツァ)
4. バス・ダンス「ラ・ロック」(アテニャン)
5. パヴァーヌ「美しい花」とサルタレッロ(アテニャン)
6. バス・ダンス「ラ・マグダレーナ」,ルクープ,およびトゥルディヨン(アテニャン)
7. パッサメッツォ(ル・ロワ)
8. ロマネスカとガリアルダ(ムダーラ)
9. 外国舞曲「ヴァシャ・メザ」(ノイジトラー)
10. ネーデルランド風小舞曲(同)
11. ガリアルダ,パッサメッツォ,モデルノ,シチリアーナ,およびサルタレッロ(16世紀イタリア,作者不詳)
12. パヴァーヌ(ブルマン)
13. ガリアード(ホルボーン)
14. ケンプのジグ(16世紀イギリス,作者不詳)
15. ジョン・スミス卿のアルメイン(ダウランド)
16. 村のブランル(バラール)

【解説】
1983年レコード・アカデミー賞受賞。解説書は古楽研究で有名な金澤正剛氏。

 


 「イタリア・リュート小品集」 1981年1月録音

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【レーベル・型番】
Philips PHCP-3988

【使用楽器】
デイヴィッド・ホセ・ルビオ1975年製作10コース・ルネサンス・リュート(マーラー・モデル)
ブライアン・コーエン1979年製作14コーステオルボ(1637年セラス・モデル)
ニコ・ファン・デア・ヴァールス1973年製作14コース・キタローネ
(17世紀ローマ作者不詳・モデル)

【収録曲】
<カプスペルガー>
01.トッカータ第1番
02.コレンテ第12番
03.トッカータ第6番
04.ガリアルダ第12番
05.トッカータ第8番
06.ピーヴァ

<メリー>
07.半音階的カプリッチォ
08.コレンテ「アルフォンシーナ」
09.カプリッチォ「偉大なマティアス」
10.コレンテ「王妃」

<ピッチニーニ>
11.トッカータ第20番
12.リチェルカーレ第1番
13.コレンテ第10番
14.フランスふうサラバンダ
15.トッカータ第12番
16.変奏つきチャコーナ
17.トッカータ第6番
18.ガリアルダ第4番

<フレスコバルディ>
19.トッカータ
20.カンツォーネ「ヴィットーリア」

【解説】
「キタローネ」と銘打って使用されているものには、金属弦が張られています。 「テオルボ」と「キタローネ」の用語について、佐藤氏は「Michael Praetoriusの『Syntagma Musicum(1619)』ではパドゥア式 テオルボとキタローネが区別されている。自分は主にその基準に従って区別するが、この録音の時点では分からなかった。」と話されていました。

 


 「J.S.バッハ リュート組曲 BWV995&1007」 1980年12月録音

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【レーベル・型番】
Philips PHCP-3961

【使用楽器】
ニコ・ファン・デア・ヴァールス1973年製作14コース・バロック・リュート

【収録曲】
1. リュート組曲 ト短調 BWV995
2. リュート組曲 変ホ長調 (無伴奏チェロ組曲第1番ト長調BWV1007より)

【解説】
無伴奏チェロ組曲からの編曲は佐藤豊彦氏自身による。解説書はバッハ研究で有名な樋口隆一氏。

 


 「ヴァイス リュート作品集」 1979年録音

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【レーベル・型番】
Philips PHCP-3830

【使用楽器】 ニコ・ファン・デア・ヴァールス1972年製作14コース・バロック・リュート

【収録曲】
1.パルティー ニ短調
2.ロジー伯の死に捧げる墓 変ロ短調
3.組曲イ短調
4.幻想曲ハ短調
5.パルティー イ長調
6.シャコンヌ ト短調

1.”Suite” in d (mvts from Sonatas 13 & 20 + Largo [5*] & Fuga [7*])
2.Tombeau sur la mort de M. Comte de Logy (20*)
3.Sonata 41 in a
4.Fantasie (9*) in c
5.Sonata 46 in A
6.Chaconne in g (from Sonata 14)

【解説】
3枚組のLP「ヴァイス作品集」からの佐藤豊彦氏自身の選曲によるベスト盤。国書刊行会の『古楽CD100ガイド』では、リュート関連CDの第一の推薦盤として、唯一写真付きで掲載されています。

 


 「グリーンスリーヴス~リュート・リサイタル」 1978年9月録音

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【レーベル・型番】
Philips PHCP-3866

【使用楽器】
デイヴィッド・ホセ・ルビオ1975年製作10コース・ルネサンス・リュート(マーラー・モデル)

【収録曲】
1.カッティング編:グリーンスリーブス
2.私の窓から出てお行き
3.ダージェスン
4.シック・シック・アンド・ベリー・シック
5.ロビン
6.ダウランド:蛙のガリヤード
7.ダウランド:涙のパバーヌ
8.アテニャン:花咲く齢にあるかぎり
9.ゲドロン/ベルビル:たとえ醜い苦しみが
10.ノイジートラー:ああ,エルスライン
11.ノイジートラー:タンネルナック
12.ヴァレー:緑なす菩提樹のかげ
13.私のいい人
14.あの瞳は今いずこに
15.ダ・パルマ:平気な顔で嘘をつく女
16.グリーンスリーブス

1. Divisions on “Greensleeves” by Francis Cutting
2. Go From My Window by Anonymous
3. Dargesson by Anonymous
4. Sick, sick and very sick by Anonymous
5. Robin by Anonymous
6. Frogg Galliard, P 23A by John Dowland
7. Second Booke of Songes or Ayres: no 2, Flow, my teares by John Dowland
8. Tant que vivray by Pierre Attaingnant
9. Bien qu’un cruel martire by Pierre Guedron
10. Ach Elslein, liebes Elselein by Ludwig Senfl
11. Tannernack by Hans Newsidler
12. Secretum musarum, book 2: Onder de Lindegrone by Nicolas Vallet
13. Bene mio by Anonymous
14. Dove son quei fieri occhi? by Anonymous
15. La ne mente per la gola by Santino da Parma Garsi
16. Greensleeves by Traditional

【解説】
1980年度文化庁芸術祭優秀賞受賞作。

 


「クラシカル・リュート」 1971年録音?

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【レーベル・型番】
KLAVIER KCD-11026

【使用楽器】
ニコ・ファン・デア・ヴァールス製作14コース・バロック・リュート
ヤコブ・ファン・デ・ゲースト製作キタローネ(金属弦)

【収録曲】
1. Bach: Suite in E minor, BWV 996: Gavotte, Minuets I, II
2. Anon.: La Folia d’Espangne
3. DeVisee: Gigue and Double de la Gigue
4. Bach: Fugue in G minor, BWV 1000
5. Weiss: Lute Sonata in G minor
6. Gaultier: Allemande ‘La Polonoise’; Courante ‘La Belle Homicide’
7. Weiss: Fantasia in C minor
8. Weiss: Chaconne in G minor
9. Baron: La Drole and Trio
10. Bach: Loure and Gigue
11. Weiss: Minuets I, II; Sarabande and Bouree
12. DeVisee: Allemande ‘Tombeaux du Vieux Gallot’; Rondeau ‘La Montsemell’ in A minor

【解説】
佐藤豊彦氏のデビュー盤である世界初のバロック・リュートのソロLP「バロック・リュート・リサイタルvol.1,vol.2」から編集し、CD化したもの。

佐藤豊彦氏 その他アンサンブルCD

佐藤豊彦氏の参加した録音で、「アルバ・ムジカ・きょう」「諧謔音楽」「リトル・コンソート」以外のアンサンブルのものを掲載しています。


「Marco Uccellini: La Hortensia virtuosa」 2003年録音

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【レーベル・型番】
Aeolus AE-10096

【使用楽器】(佐藤豊彦氏)
マルティン・デ・ヴィッテ2003年製作リュート・アッティオルバート(1640年頃製作ココ・モデル))

【収録曲】
Sonate, correnti, et arie da farsi con diversi stromenti, op.IV
1. Sonata quarta detta “La Hortensia virtuosa”
2. Sonata seconda detta “La Luciminia contenta”
3. Sonata overo Toccata quinta detta “La Laura rilucente”
4. Sonata nona

Sonate over canzoni da farsi a violino solo, e basso continuo, op.V:
5. Sonata quarta
6. Sonata terza
7. Sonata ottava
8. Sonata quinta
9. Sonata decima
10. Sonata prima

11. Sinfonici concerti brievi, e facili, op.9

Compositioni armoniche sopra il violino e diversi altri strumenti, op.VII:
12. Sonata prima
13. Sonata seconda

【解説】
ハーグ王立音楽院教授陣(?)によるウッチェリーニ。2000年代にこのメンバーが揃うとはすごいですね。David van Ooijen氏による詳細なCD評がありますのでご紹介させていただきます。『「マルコ・ウッチェリーニ,ラ・ホルテンシア・ヴィルトゥオーザ(アジサイの至芸)」には、ヴァイオリン・ソナタが収められている。演奏するのは、ルシー・ファン・ダール(ヴァイオリン),ボブ・ファン・アスペレン(ハープシコード,オルガン)、ヤープ・テル・リンデン(チェロ)、そして佐藤豊彦(アーチリュート)。偉大な音楽家達による、美しい音楽の演奏である。ただ、コンティヌオの組み合わせで、1 台の楽器(たとえばこの当時、しかもウッチェリーの考えた,最も基本的であるリュートのみ) による演奏がないのが残念である。チェロもチェンバロも目立つ楽器なので、独奏楽器と和音の間の対話が優先されるべき初期イタリアのモノディーには、必ずしもふさわしくないのではないか…と、思ううちにも、各人の演奏のあまりの素晴らしさに全てが吹き飛んでしまいただ素晴らしいCD だという印象だけが残るのである。』

 


「Lodovico Grossi da Viadana, Salmi a Quattro Chori (1612)」 1994年録音

【レーベル・型番】
Accademia Musicale Chigiana AMC 0095

【解説】
フランス・ブリュッヘン指揮による、シエナの音楽祭での録音。一緒に参加したRainer Waldeck氏による回想の一文がありますのでご紹介させていただきます。『私は豊彦さんから、イタリアのシエナに来て 4 人のリュート演奏家グループの一員としてルドヴィコ・ヴィアダーナの宗教曲を一緒に弾かないかと誘われました。私達は、4 台のヴィオラ・ダ・ガンバ、4 本のリコーダー、大編成のオーケストラ、そして合唱団とソリスト達と共演しました。ソロ歌手のコンティヌオは豊彦さんが担当し、フランス・ブリュッヘンが指揮しました。その演奏はイタリアの国営放送局 RAI によって放送され、CD セットが制作されました。その少し前に私達は、雷雨の日にキヂアーナ音楽院で室内楽を演奏しました。リハーサルの休憩時間や夕方には、ワインとともにピザやペンネ・アラビアータを食べた記憶があります。』

 


「Heinrich Isaac: Geistliche & Weltliche Werke」 1981年録音

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【レーベル・型番】
EMI Reflexe CDM 7 63063 2

【収録曲】
1.Commune Festorum Beatae Mariae Virginis
2.Missa Paschale: I. Kyrie
3.Missa Paschale: II. Gloria
4.Missa Paschale: III. Sanctus
5.Missa Paschale: IV. Agnus Dei
6.Quis dabit pacem populo timenti
7.Es het ein Baur ein Tochterlein
8.Es wolt ein meydlein grasen gan
9.Greiner, zancker, schnopffitzer
10.J’ay pris amors
11.Fammi una gratia, amore
12.La Mora
13.Ne piu bella di queste

【解説】
ヒリヤード・アンサンブルとケース・ブッケ・コンソートの共演盤。佐藤豊彦氏はケース・ブッケ・コンソートのメンバーとして、ルネサンス・リュートで参加しています。5曲目の「Comme la tourterelle」は佐藤豊彦氏のソロです。

 


「Philippe de Monte : Sacred and Secular Works」 1981年年録音

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【レーベル・型番】
EMI Reflexe CDM 7 63428 2

【収録曲】
01 – O suavitas et dulcedo (motet a 8)
02 – Parce mihi, Domine (motet a 6)
03 – Dolce mio caro (madrigal a 4)
04 – Comme la tourterelle (chanson a 5)
05 – Comme la tourterelle – Intavolierung fur Laute
06 – La deesse Venus (chanson a 5)
07 – La dolce vista (madrigal a 6)

MISSA ‘La dolce vista’ a 8
08 – Kyrie
09 – Gloria
10 – Credo
11 – Sanctus
12 – Benedictus
13 – Agnus Dei

【解説】
ヒリヤード・アンサンブルとケース・ブッケ・コンソートの共演盤。佐藤豊彦氏はケース・ブッケ・コンソートのメンバーとして、ルネサンス・リュートで参加しています。

 


 「Herman van Veen – Kerstliederen」 1978(?)年録音

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【レーベル・型番】
Polydor 833 634-2

【収録曲】
01 Klein, klein Jezuke
02 A la berline postiljon
03 O kerstnacht, schooner dan de dagen
04 Hoe leit dit kindeken
05 Gloria in excelsis deo
06 O Suver Maeght van Israel
07 Herders, hij is geboren
08 O, kindeke teer

【解説】
ヘルマン・ヴァン・ベーンとトン・コープマンによるプロジェクト。ハーグ王立音楽院教授が中心メンバーでしょうか。佐藤豊彦氏のほか、ヤープ・テル・リンデン、ブルース・ヘインズ、ク・エビンゲ、リカルド・カンジ、ハヨ・ベース、ラインハルト・ゲーベル等、豪華布陣です。

 


 「ヘンデル:聖セシリアの日のためのオード」N.アーノンクール 1978年録音

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【レーベル・型番】
TELDEC 8.42349 ZK

【収録曲】
Ode For St Cecilia’S Day, Hwv 76
1. Overture From Harmony When Nature
2. From Harmony, From Heav’Nly Harmony
3. What Passion Cannont Music Raise
4. The Trumpet’S Loud Clangor
5. La Marche
6. The Soft Complaining Flute
7. Sharp Violins Proclaim
8. But Oh ! What Art Cant Teach
9. Orpheus Could Lead The Savage Race
10. But Bright Cecilia Rais’D The Wonder High’R
11. As From The Pow’R Of Sacred Lays

【解説】
佐藤豊彦氏のウィーン・コンツェントス・ムジクス在籍時(1971~78年)の録音。

 


 「ヘンデル:アレキサンダーの饗宴」N.アーノンクール 1977年録音

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【レーベル・型番】
Teldec 8.35671

【収録曲】
Ode “Alexander’s Feast” or The Power of Musick, Hwv.75

【解説】
佐藤豊彦氏のウィーン・コンツェントス・ムジクス在籍時(1971~78年)の録音。1977年のブレーメン音楽祭で行った演奏会のライヴ・レコーディングです。

 


 「Cavalieri & Carissimi」 1974,76年録音

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【レーベル・型番】
EMI “Reflexe” CMS 7 63421

【収録曲】
Emilio de’ Cavalieri : Rappresentazione di Anima e di Corpo
Giacomo Carissimi : Dives Malus

【解説】
ハンス=マルティン・リンデ指揮2枚組。
1枚目は、エミーリオ・デ・カヴァリエーリの『魂と肉体の劇(1600)』です。バーゼル・スコラ・カントルム関係の音楽家を集めたプロジェクトといったところでしょうか。佐藤豊彦氏はキタローネで参加しています。他に、歌手にモンセラート・フィゲーラスやナイジェル・ロジャース、器楽にブルース・ディッキー、ジョルディ・サヴァール、平尾雅子、クリストフ・コワン等の有名人も参加した録音です。1976年録音。
2枚目は、ジャコモ・カリッシミ の『ディヴェス・マルス』で、こちらも佐藤豊彦氏はリンデ・コンソートのメンバーとして、キタローネで参加しています。リュート奏者には、コンラート・ラゴスニッヒ氏の名も。1974年録音。

 


 「Guillaume Dufay and his times」Syntagma Musicum 1974(?)年録音

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【レーベル・型番】
Teldec “Das Alte Werk” 3984-21802-2

【収録曲】
CD-1

Guillaume Dufay:
Ave virgo
Kyrie
Gloria
Credo
Sanctus
Johannes Brassart:
O flos flagrans
Hugo de Lantins:
Gloria
Richard de Loqueville:
Sanctus
Guillaume Dufay:
Ecclesiae militantis
Moribus et genere Christo coniuncte Johannes
Lamentatio Sanctae Matris Ecclesiae Constantinopolitanae
Veni creator spiritus
Qui latuit (instr.)
John Dunstable:
Beata Mater
Gilles Binchois:
Gloria, laus et honor
Anon.:
Musicorum decus et species

CD-2

Francescus Andrieu:
Armes, Amour
Anon.:
Kere dame
Solage:
Fumeux fume
Johannes Simon Hasprois:
Puisque je sui fumeux
Johannes Cesaris:
Bonte biaute
Gilles Binchois:
Dueil angoisseus
Nicolaus Grenon:
La plus jolie et la plus belle
Arnoldus de Lantins:
Puisque je voy
Robert Morton:
La perontina
Guillaume Dufay:
Bon jour, bon mois
Je vous pris
C’est bien raison
Mon chier amy
Bien veignes vous
Helas mon deuil
J’ay mis mon cuer et ma pensee
La dolce vista
Dona i ardenti ray
L’alta belleza tua

【解説】
ケース・オッテン氏主催「シンタグマ・ムジクム」のデュファイ周辺作品集。佐藤豊彦氏はもちろんのこと、ルネ・ヤーコプス、マリウス・ファン・アルテナ、ヤープ・テル・リンデン等の有名人も参加した録音です。

 


 「ルネサンスの輝き」バクファルク・コンソート 1974年録音

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【レーベル・型番】
Hungaroton 32CO-1856

【収録曲】
01 マジャール(ハンガリー)舞曲Ⅰ
02 イギリスの舞曲と歌
03 イタリアの舞曲と歌
04 ハンスとメルヒオール・ノイジドラー作の舞曲
05 ドイツとネーデルランドの舞曲
06 イタリアの歌
07 マジャール(ハンガリー)舞曲Ⅱ

【解説】
リュート奏者ダニエル・ベンコー氏が率いるバクファルク・コンソートのルネサンス舞曲集です。佐藤豊彦氏は2ndリュートとして、「02 イギリスの舞曲と歌」に参加しています。

 


「Lully: Alceste」 Jean-Claude Malgoire 1974年録音

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【レーベル・型番】
Astree E8527

【収録曲】
Alceste (ou le triomphe d’Alcide), LWV50

【解説】
ジャン・クロード・マルゴワール指揮による、リュリの「アルセスト」(キノー台本)です。佐藤豊彦氏はキタローネで参加しています。

 


 「La Pellegrina – Incidental & Concerti zur Medici-Hochzeit 1589」 1973年録音

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【レーベル・型番】
EMI “Reflexe” CMS 7 63421

【収録曲】
『ラ・ペレグリーナ ~1589年メディチ家結婚式のためのインテルメーディとコンチェルト集』
アントニオ・アルキレイ(1550-1612?):
1. Dalle piu alte sfere
クリストファノ・マルヴェッツィ(1547-97):
2. Noi che candando(我らは歌い)
3. Sinfonia(シンフォニア)
4. Dolcissime sirene(いとも甘美なるシレーネたち)
5. A voi reali amanti(汝ら、王家の血を受け愛する者たちに)
6. Coppia gentil
ルカ・マレンツィオ(1553-99):
7. Sinfonia(シンフォニア)
8. Belle ne fe natura
9. Chi dal delfino
10. Se nelle voci nostre
11. O figlie di Piero
クリストファノ・マルヴェッツィ(1547-97):
12. Sinfonia(シンフォニア)
ルカ・マレンツィオ(1553-99):
13. Qui di carne si sfama
14. O valoroso Dio
15. O mille volto
16. Io che dal ciel cader
クリストファノ・マルヴェッツィ(1547-97):
17. Sinfonia(シンフォニア)
18. Or che le due grand ‘alme
ジョヴァンニ・デ・バルディ(1534-1612):
19. Miseri habitator
20. Io che l’onde raffreno
クリストファノ・マルヴェッツィ(1547-97):
21. E noi con questa bella diva
22. Sinfonia(シンフォニア)
ヤコポ・ペリ(1561-1633):
23. Aria: Dunque fra torbid’onde
クリストファノ・マルヴェッツィ(1547-97):
24. Lieti solcando il mare
25. Dal vago e bel serono
26. O qual risplende nube
エミリオ・デ・カヴァリエーリ(1550-1602):
27. Godi turba mortal
クリストファノ・マルヴェッツィ(1547-97):
28. O fortunato giorno
エミリオ・デ・カヴァリエーリ(1550-1602):
29. O che nuovo miracolo

【解説】
ハンス=マルティン・リンデ指揮リンデ・コンソートとエリック・エリクソン指揮ストックホルム室内合唱団の共演盤。佐藤豊彦氏はキタローネで参加しています。佐藤豊彦氏、コンラート・ラゴスニッヒ氏を含め、5名の撥弦楽器奏者が参加し、コンティヌオが充実しています。

 


 「モンテヴェルディ:ポッペアの戴冠」N.アーノンクール 1973年録音

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【レーベル・型番】
Teldec WPCS-4392

【収録曲】
L’Incoronazione di Poppea

【解説】
佐藤豊彦氏のウィーン・コンツェントス・ムジクス在籍時(1971~78年)の録音。

 


 「モンテヴェルディ:ウリッセの帰還」N.アーノンクール 1971年録音

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【レーベル・型番】
TELDEC WPCS-4389

【収録曲】
Ritorno d’Ulisse in patria

【解説】
佐藤豊彦氏のウィーン・コンツェントス・ムジクス在籍時(1971~78年)の録音。

山田千代美氏(佐藤豊彦氏夫人)CD

山田千代美氏は、リュート奏者佐藤豊彦氏の奥様のソプラノ歌手で、筆者はお二人の自宅で開催されるコンサートで、何度もその歌声に聴き惚れました。また、コンサート後のパーティーで饗されるお料理は絶品です。個人的にも公私共に本当にお世話になっています。

【公式プロフィール】
福岡県出身、国立音楽大学を卒業後、オランダのハーグ王立音楽院に留学、マリウス・ファン・アルテナに師事する。レベッカ・ステュワート博士の率いるルネサンス・カペラの第一ソプラノとして演奏を始め、ポリフォニー音楽、グレゴリア聖歌の豊富な経験を積み、録音、ラジオ、国際フェスティバルの参加等で活躍する。佐藤豊彦の率いる古楽アンサンブル「アルバ・ムジカ・きょう」のヴォーカリスト、日本の古楽アンサンブル「諧謔音楽」のメンバーとして活動。古楽のスペシャリストとして、浸透性のある声と繊細な表現テクニックが高く評価されている。

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※「黒船の古歌」Bookletより 佐藤美紀さん撮影(有明海)


「伊福部昭の古歌-gilyak Songs」 2017年7月録音

【レーベル・型番】
Nostalgia Nostalgia-1701 CARPE DIEM CD-16316

【収録曲】

伊福部昭:
ギリヤーク族の古き吟謡歌
〔アイ・アイ・ゴムテイラ、彼方の河び、苔桃の果拾ふ女の歌、熊祭に行く人を送る歌〕
古代日本旋法による踏歌(ギター・ソロ)*サハリン島土蛮三つの揺籃歌
〔ブールー・ブールー(キーリン族)、ブップン・ルー(ギリヤーク族)、ウンプリ・ヤーヤー(オロッコ族)〕

【演奏】
山田千代美(ソプラノ)
山田令子(ピアノ)
ダーヴィッド・ヴァン・オーイエン(ギター)*

【解説】
ブックレットは山田千代美氏の執筆による日本語の解説文が掲載されています。日本向けが「Nostalgia」、海外向けが「CARPE DIEM」のダブル・レーベルで、CARPE DIEMの紹介ページでは、DL販売、試聴もできます。

【東京エムプラスによる紹介文】

伊福部昭の作品には、伊福部昭のピアノ作品のスペシャリストとして知られる米国在住のピアニスト山田令子をきっかけに出会い、このレコーディングへと結びつきました。日本音楽でも西洋音楽でもない、古代人の祈りを元に伊福部が書き留めたいにしえの音楽に山田千代美が挑戦します。

この数年、私は常に伊福部の楽譜を手元に置き、彼の音楽はこのモードの原理に基づくモーダルマナーで歌われて初めて意味があるのではないかと考えて来た。そして私の伊福部への挑戦が始まった。よってこれはだれもが考える大きさへの挑戦ではない。私がこれまでモーダリストであろうとしたように、ここでもまたあくまでモーダリストでなければならない。それは限界のない伊福部の内なる世界への挑戦である。
(山田千代美/ブックレット解説より)

 


「幽玄」 2015年10月録音

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【レーベル・型番】
Nostalgia Nostalgia-1503 CARPE DIEM CD-16311

【使用リュート】
リチャード・バーグ製作8コース・ルネサンス・リュート(ヴェネーレ・モデル)

【収録曲】
佐藤豊彦:ねんね ころいち(奈良地方の子守唄)
ずいずいずっころばし(東京地方のわらべうた)
ねんにゃこ コロチャコ(秋田地方の子守唄/器楽曲)
せんどのやんま(山形地方の子守唄)
もし音楽と甘美なる詩が一つのものであるならば…(シェイクスピア~情熱の巡礼者)
うつろい節(器楽曲)
わたしの愛も愛人もことごとく(シェイクスピア~ソネット40番)
赤とバイ(長崎の正月唄)
古代舞曲によるロンド風変奏曲(リュート・ソロ)
蕗の曲(古謡)
あんたがたどこさ(熊本地方のわらべうた)
君を夏の一日に譬えようか(シェイクスピア~ソネット18番)
コキリコ節(富山地方の神楽踊)
ようかい(種子島古調)
コチャエ節(江戸民謡)
漂(ただよい)(リュート・ソロ)

山田千代美(ソプラノ)
ワルター・ファン・ハウヴェ(リコーダー)
佐藤豊彦(リュート)

【解説】
ブックレットは佐藤豊彦氏の執筆による日本語の解説文が掲載されています。日本向けが「Nostalgia」、海外向けが「CARPE DIEM」のダブル・レーベルで、CARPE DIEMの紹介ページでは、DL販売、試聴もできます。

<東京エムプラスによる紹介文>
リュート界の第一人者であり日本が誇る世界的巨匠、佐藤豊彦。エザイアス・ロイスナーのリュート音楽(Nostalgia 1501)で新たな境地に達した佐藤豊彦の新録音は、日本の古謡や能楽、わらべ歌、或いは子守唄などを題材に、西洋のものとしては主にシェイクスピアのテキストが使われた、佐藤豊彦自身の作品集。編成は、佐藤豊彦が主宰するアンサンブル「アルバ・ムジカ・きょう」に中核メンバーとして参加した古楽声楽のスペシャリスト山田千代美と、「リトル・コンソート」などで共演してきたリコーダーの世界的名手、ワルター・ファン・ハウヴェを加えた小編成のアンサンブル。リュート・ソロ、歌とリュート、リコーダーとリュート、歌とリコーダーとリュートという4つの異なる組み合わせで、「幽玄」をテーマに東洋と西洋の混合を表現します。

 


「黒船の古歌 Kurofune-songs From The Black Ships」 2010年録音

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【レーベル・型番】
Nostalgia Nostalgia-1101  CARPE DIEM CD-16283

【使用楽器】(佐藤豊彦氏)
マルティン・デ・ヴィッテ製作6コース・ビウェラ(総ガット弦)
リチャード・バーグ製作8コース・ルネサンス・リュート(総ガット弦)

【収録曲】
イベリア地方の聖歌:栄光の聖母よ
ナルバエス:モーロ王の嘆き
フェンリャーナ:もしイルカが愛に死ぬのなら
作曲者不詳:せんどのやんま(佐藤豊彦編曲)
カッチーニ:私の苦悩に憐れみを
ダウランド:来たれ愛しい人
博多の子守唄(山田千代美編曲)
湖出市十郎:黒髪
ダウランド:暗闇に私を住まわせよ
ホイヘンス:ため息
モンテヴェルディ:涙のマドンナ
作曲者不詳:竹田の子守唄(佐藤豊彦編曲)
モンテヴェルディ:娘シオンよ喜び踊れ
作曲者不詳:亥の子(佐藤豊彦編曲)
作曲者不詳:お江戸日本橋(佐藤豊彦編曲)
作曲者不詳:ねんねんころり(山田千代美編曲)

【解説】
16世紀半ばのポルトガルから聖歌と宣教師をもたらした最初の「黒船」、17世初頭のイギリスとオランダの第2の「黒船」、幕末の第3の「黒船」、それぞれの時期の西洋と日本の歌曲を山田千代美氏が歌っています。日本人の佐藤豊彦氏がビウェラとリュートで西洋の曲を伴奏し、オランダ人のD.v.オーイエン氏が総ガット弦のテオルボと19cギターで日本の曲を伴奏するという趣向です。ブックレットは全て英語と日本語が併記されています。解説文は山田千代美氏の執筆によるものです。日本向けが「Nostalgia」、海外向けが「CARPE DIEM」のダブル・レーベルで、CARPE DIEMの紹介ページでは、試聴やDL販売もできます。

 


「僕の好きな歌 Mio favorito」 2003年録音

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【レーベル・型番】
アントレ EBM-203512

【収録曲】
1.つれなき運命/作者不詳
2.女神様たち/ジョン・プレイフォード
3.イギリスのナイチンゲール/ヤコブ・ヴァン・エイク
4.私の姐さん/トーマス・モーリー
5.ベルガマスカ/ガスパロ・ツァネッティ
6.お眠りなさい美しい人/フランシス・ピルキントン
7.グリーンスリーヴス/作者不詳
8.ファンタジア/エルンスト・クレーマー
9.こきりこ/富山民謡
10.五木の子守歌/熊本民謡
11.スコットランドの釣鐘草/スコットランド民謡
12.茉莉花/中国民謡

13.漕げよマイケル/黒人霊歌
14.私のお気に入り/リチャード・ロジャーズ

【解説】
佐藤豊彦氏のプロデュースによる録音で、4,5,6,10曲目にリュートでも参加しています。、LGS会報に掲載されたCD評がありますのでご紹介させていただきます。『リコーダー奏者の大竹尚之氏のソロアルバム「Mio favorito」のCD と譜面がリリースされました。昨年オランダのティルブルグの教会で録音されものでリュートの佐藤豊彦氏、ソプラノの山田千代美さんも数曲、参加しています。いろいろなリコーダーが使われていて、その音色の変化も楽しめる1 枚です。曲はルネッサンスの旋律を中心に、オランダの大リコーダー・アンソロジー『笛の楽園』を書いたヴァン・エイクが取り上げなかった名曲を集めています。グリーンスリーブス等の良く知られたルネッサンスの旋律等はもとより、日本民謡、中国民謡、ロジャースの「私のお気に入り」等が大竹氏の筆により変奏されています。合わせて楽譜もあれば、さらに楽しみが広がります。』

 


「イタリアバロック「愛とドラマ」の音楽」 2003年7月録音

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【レーベル・型番】
Brain Music(アントレ) EBM-203515

【使用リュート】
リチャード・バーグ製作8コース・ルネサンス・リュート(ヴェネーレ・モデル、総ガット弦)
マルティン・デ・ヴィッテ製作アーチリュート(ココ・モデル、総ガット弦)
マルティン・デ・ヴィッテ製作キタローネ(ヴェネーレ・モデル、総ガット弦)

【収録曲】
1.私はつまづき倒れ(モンテヴェルディ)
2.パッサカリア(カプスペルガー)
3.遮られた望み(カプスペルガー)
4.2つのレセルカーダ(オルティス)
5.東洋の門から(カッチーニ)
6.リチェルカータ(バッサーノ)
7.それは本当なのか(モンテヴェルディ)
8.トッカータとカンツォーナ「勝利」(フレスコバルディ)
9.さよなら,愛しい人(フレスコバルディ)
10.カンツォーナ{ベルナルディーナ}(フレスコバルディ)
11.いつまでも歌い続けたい(クアリアーティ)
12.シャコンヌ(ピッチニーニ)
13.この世から消え去りたい(モンテヴェルディ)

【解説】
ブックレットの解説文は佐藤豊彦氏の執筆によるものです。2曲目のカプスペルガー、8曲目のフレスコバルディ、12曲目のピッチニーニの3曲が佐藤豊彦氏のソロで、総ガット弦での演奏になります。。カプスペルガーはたぶん初録音、フレスコバルディとピッチニーニは81年(と91年)の録音がありますが、いずれも、金属弦やナイロン弦での録音だったため、ここでは、ガットならではの全く違った境地を聴くことができます。
David van Ooijen氏による詳細なCD評がありますのでご紹介させていただきます。『イタリアの初期バロックの作品を収める「愛とドラマのバロック音楽」。演奏は、山田千代美(ソプラノ)、大竹尚之(リコーダー)、佐藤豊彦(リュート、テオルボ、アーチリュート) の三人。全員が演奏するモンティベルディの「私はつまずき倒れ」や、クアリアーィの「いつまでも歌い続けたい」のほか、リコーダーとリュート、リコーダーソロ、アーチリュートやテオルボのソロなどもある。アンサンブルの楽しさもさることながら、佐藤豊彦の全弦ガットでの独奏が素晴らしい。カプスペルガーの「パッサカリア」や、フレスコバルディの「トッカータとカンツォーナ”勝利”」、そしてピッチニーニの「シャコンヌ」といったテオルボやアーチリュートの繊細な独奏は、まさにリュート奏者が規範とするべき演奏である。歌もまた良く、山田千代美は、感情表現とドラマチックな歌詞伝達とのバランスを見事に取りつつ、これら初期モノディーを軽く澄んだ声で歌っている。さらに特筆すべきは、佐藤豊彦のコンティヌオ演奏における正統的な和音選択である。ここでは従来のやり方とは違って、転回形はほとんどなく、主に基本位置の和音が使われている。これこそが、これら初期バロック時代の作曲家達の意図するところであったのだろう。今日一般に耳にする演奏では、これらの音楽にまで中期、さらには後期バロック時代のコンティヌオ奏法が適用され、第一・第二転回形、上げられた六度、属七の和音が、多用されている。演奏する者としてはこれを機に、どの時代の音楽にも平均的な「エスペラント」的コンティヌオ演奏を適用する今までの姿勢を考え直し、それぞれの音楽スタイルに合わせたコンティヌオ奏法を探ってゆくべきであろう。』

 


山田千代美 & David van Ooijen「東雲のうた Dawn to the West」2001年録音

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【レーベル・型番】
Nostalgia Nostalgia-0201

【使用楽器】
1829年パノルモ製作オリジナル・ギター(ナイルガット弦)(佐藤豊彦氏所蔵)

【収録曲】

1.蕗の曲 Fuki no Kyoku
2.さくら Sakura
3.黒田節 Kurodabushi
4.来るか来るか Kuruka Kuruka
5.沖の鴎に Oki no Kamome ni
6.箱根八里 Hakone Hachiri
7.中国地方の子守唄 Ch?goku-Chih? no Komori-Uta
8.五木の子守唄 Itsuki no Komori-Uta
9.荒城の月 K?j? no Tsuki
10.待ちぼうけ Machib?ke
11.からたちの花 Karatachi no Hana
12.ペチカ Pechika
13.曼珠沙華 Higambana
14.かやの木山 の Kayanokiyama no
15.赤とんぼ Akatombo
16.信田の藪 Shinoda no Yabu
17.河原菜種 Kawara Natane
18.叱られて Shikararete
19.花嫁人形 Hanayome Ningy?
20.ちんちん千鳥 Chin Chin Chidori
21.浜辺の歌 Hamabe no Uta
22.あの子この子 Ano ko Kono ko
23.平城山 Narayama
24.お六娘 Oroku Musume

【解説】
記念すべき「のすたるじあ」レーベルの第一弾です。ダーヴィッド氏は現在、全ての音楽活動を総ガット弦で行われていますが、この録音ではまだ、ナイルガットを使われています。この録音についての詳細と同時出版されている楽譜の内容が(英語)がダーヴィッド氏の公式サイトの該当ページに掲載されています。
ダーヴィッド氏には、まだソロの録音はありませんが、アンサンブルの録音は多くあり、ソロ・トラックを含むものも多くあります。公式サイトのCDの項にまとめられています。また、youtubeでの活躍は特筆すべきものです。
LGS会報に掲載された佐藤豊彦氏による推薦文がありますので、ご紹介します。『山田千代美(ソプラノ) とダーヴィット・ヴァン・オーイエン(ギター) による、日本歌曲のCDを紹介します。山田が選曲したこれら24曲の歌は、昔からの伝統作品数曲を除き、大半が20 世紀初めに作曲された作品です。ご存知の通り、開国後から20 世紀初頭にかけては、西洋の文物が一気に押し寄せた時代であり、音楽では、特にドイツロマン派の影響が、色濃く見受けられます。このCDには、「さくら」「赤とんぼ」「荒城の月」など、お馴染みの曲も数多く入っていますが、今回の録音に際し、伴奏譜は、ピアノ伴奏から、ギター伴奏用に書き変えられました。伝統作品については、佐藤豊彦と、三味線奏者でもあるダーヴィット・ヴァン・オーイエンが、新しい伴奏を付けました。これらの作品が、歌詞の面でも音楽の面でも、非常に繊細なニュアンスに富んでいる事や、山田の純粋で軽快な声の特徴を考慮して、伴奏楽器としては、同じく軽妙で繊細な響きを持つ、オリジナルのパノルモギター(1829年作、佐藤豊彦所蔵) が、選ばれました。東洋と西洋の、音楽と音楽家の出会いが、ここに、「東雲の歌」’Dawn to the West ’として、結晶したのです。歌詞や曲の持つ雰囲気を大切に、美しく愛情深く演奏されており、西洋の古楽を演奏するに通じる、正統的な演奏姿勢で歌われたこれら日本歌曲は、聴く人の耳にまた新鮮に響く事と思います。解説書には、全ての歌詞が、日本語と英語で掲載されています。』

 


 「江戸時代「出島」で奏でられたオランダ音楽」 1999年9月録音

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【レーベル・型番】
Brain Music(アントレ) EBM-199503

【使用リュート】
セバスチャン・ヌニエス製作10コース・ルネサンス・リュート(グライフ・モデル)
リチャード・バーグ製作6コース・トレブル・ルネサンス・リュート
(ティーフェンブルッガー・モデル)
ニコ・ファン・デア・ヴァールス製作14コース・テオルボ(ティーフェンブルッガー・モデル)

【収録曲】
お喋り小燕 Garrula rondinella スヴェ-リンク
ファンタジア (器楽曲) Fantazia スヴェ-リンク
ティルジスとミラ Thyrsis and Milla モーリー (パーソナリティ)
ファンタジア (器楽曲)= Fantasia モーリー (パーソナリティ)
マルシムス (リュート・ソロ) Malsims ファレリウス
マルシムス (器楽曲) = Malsims ファーナビー
アマリリ麗し Amarilli mia bella カッチーニ
アマリリ麗し Amarilli mia bella ナウヴァハ
アマリリ麗し (リコーダー・ソロ) Amarilli mia bella ファン・エイク
麗しのアマリリ Amarillis, bel astre de mes jours ボエセ
いとおしのアマリリ Amaryl de deken sacht ホーフト
アマリリ、愛に死す Amarillis tear thy hair Rose, Cyrille
カリレーン (器楽曲) Carileen, ay wilt u niet verschuilen Rose, Cyrille
私は迷える羊 (賛美歌118〜9番) Erravi, domine Huygens, Christiaan
甘美なる死 Morte dolce Huygens, Christiaan
至福なる私の目撃者 Graves tesmoins Huygens, Christiaan
涙のパヴァーナ (リュート・ソロ) Lachrimae ダウランド
涙のパヴァーナ (リコーダー・ソロ) Pavaen lachrimae ファン・エイク
溢れよわが涙 (涙のパヴァーナ) Flow my tears ダウランド
涙のパヴァーナ (器楽曲) Lachrimae pavan ショップ
さあ、もう一度 (器楽曲) Comagain 作者不詳
さあ、もう一度 Come again ダウランド

【解説】
日本オランダ交流400年記念。ブックレットの解説文は佐藤豊彦氏の執筆によるものです。出島の音楽といっても、具体的資料は残っていませんので、1600年前後の蘭英周辺の名曲集といった趣です。

 


「シェークスピアの音楽」 1997年6月録音

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【レーベル・型番】
Channel Classics CCS11497(輸入盤) MCCS11497(国内仕様盤)

【使用リュート】
リチャード・バーグ製作8コース・ルネサンス・リュート(ヴェネーレ・モデル)
セバスチャン・ヌニエス製作10コース・ルネサンス・リュート(グライフ・モデル)

【収録曲】
01.「十二夜」第2幕第3場~おお、わたしのねえさん (モーリー)
02.おお、わたしのねえさん (バード)
03.「お気に召すまま」第5幕第3場~恋人達の春 (モーリー)
04.「オセロー」第4幕第3場~柳の歌
05.「ハムレット」第4幕第5場~ウォルシンガム
06.ウォルシンガム (バード)
07.「十二夜」第2幕第3場~さらば、いとしの女人よ (ジョーンズ)
08.「尺には尺を」第4幕第1場~持って行け、あの唇を (ウィルソン)
09.「ハムレット」第4幕第5場~ロビン
10.愛らしいロビン (ファーナビー)
11.「ウィンザーの陽気な女房たち」第2幕第3場~グリーンスリーヴス
12.グリーンスリーヴス (カッティング)
13.グリーンスリーヴス変奏曲
14.グリーンスリーヴス変奏曲
15.「シンベリーン」第2幕第3場~きけ、きけ、ひばり (ジョンソン)
16.「あらし」第1幕第2場~五尋の深みに (同)
17.「あらし」第5幕第1場~蜂が蜜を吸うところで (同)

01.O mistress mine, where are you roaming
02.O mistress mine, I must, MB 83
03.First Booke of Ayres: It was a lover and his lasse
04.Willow Song
05.Walsingham
06.Walsingham, MB 8
07.Farewell, dear love
08.Take, o take those lips away
09.Robin
10.Bony Sweet Robin
11.Greensleeves
12.Divisions on “Greensleeves”
13.Greensleeves to a Ground
14.Greensleeves to a Ground
15.Hark, hark! the lark
16.Full fathom five
17.Where the bee sucks

【解説】
ブックレットの解説文は佐藤豊彦氏の執筆によるものです。ブックレットそのものに解説も曲目も日本語で記載されているため、国内仕様盤といっても、長帯以外は輸入盤と変わりません。

 


 「マショーとその仲間たち」 1994年6月録音

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【レーベル・型番】
Channel Classics CCS7094(輸入盤) MCCS7094(国内仕様盤)

【収録曲】
01 ダヴィッドのシャックリ(マショー)
02 愛の神が私に恋を強いる(同)
03 貴婦人よ,そんなに気取らないで(同)
04 高貴なる人(同)
05 愛らしき貴婦人(同)
06 さらば愛らしき貴婦人よ(ランディーニ)
07 かくも高貴なる同伴者(作者不詳)
08 この風情ある時節に(センレッシュ)
09 さあ起きて,お寝坊さん(作者不詳)
10 幾たびも(ヴァイアン)
11 気まぐれのエスタンピー(作者不詳)
12 至上なる美しさ(カセルタ)
13 私は後悔していない(マショー)
14 陽気に楽しく(同)
15 薔薇よ,百合よ,春の青葉よ(同)

01.Hoquetus David
02.Amours me fait desirer
03.Dame, ne regardes pas
04.Doulz viaire gracieus
05.Douce dame jolie, pour Dieu
06.Adiu, adiu dous dame
07.Tres doux compains
08.En ce gracieux temps
09.Or sus, vous dormes trop
10.Par maintes foys
11.Estampies real: no 5
12.Beaute parfaite
13.Je ne cuit pas qu’onques
14.Gais et jolis
15.Rose,liz

【解説】
ピタゴタラス音律を採用した録音。国内仕様盤もあるようですが、私は輸入盤しか持っていません。ブックレットそのものに解説も曲目も日本語で記載されているため、国内仕様盤といっても、長帯以外は輸入盤と変わらないだろうと思います。ブックレットの解説文は佐藤豊彦氏の執筆によるものです。

 


「ランディーニとその仲間たち」 1992年9月録音

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【レーベル・型番】
Channel Classics CCS5793(輸入盤) MCCS5793(国内仕様盤)

【収録曲】
Anon: Saltarello
Landini: Gram piant’ agli occhi
Landini: Conviens’ a fede
Landini: Donna, la mente mia
Landini: De! dimmi tu
Landini: S’i’ ti son stato
Anon: Istampita Lamento di Tristano
Anon: Saltarello
Jacopo da Bologna: Vestisse la cornachia
Jacopo da Bologna: I’me sun un che
Matteo da Perugia: Sera quel zorno
Anon: Estampie
Lorenzo da Firenze: A poste messe
Lorenzo da Firenze: Povero cappator
Lorenzo da Firenze: Non so qual i’ mi volglia
Lorenzo da Firenze: Come in sul fonte

【解説】
国内仕様盤もあるようですが、私は輸入盤しか持っていません。ブックレットそのものに解説も曲目も日本語で記載されているため、国内仕様盤といっても、長帯以外は輸入盤と変わらないだろうと思います。ブックレットの解説文は佐藤豊彦氏の執筆によるものです。

 


「佐藤豊彦の世界~自作品集2」 1991年8月録音

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【レーベル・型番】
Channel Classics CCS4692(輸入盤) NCS396(国内仕様盤)

【収録曲】
1. 蕗の曲
2. エレジー風即興曲(蕗の曲の主題による)
3. 戯唄(たわむれうた)~金毘羅船々/通りゃんせ/てんてん手毬
4. a-l-i-c-e(アリス)
5. 甘美なるかな,死すべき運命の克服は
6. ロッケディ
7. 何と苦楽なるかな音楽とは
8. ヴァイスに捧ぐ

【解説】
ブックレットの解説文は佐藤豊彦氏の執筆によるものです。ブックレットそのものに解説も曲目も日本語で記載されているため、国内仕様盤といっても、長帯以外は輸入盤と変わりません。

 


「ローランへの巡礼~佐藤豊彦の世界」  1991年5月録音

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【レーベル・型番】
Channel Classics CCS3291(輸入盤) NCS274(国内仕様盤)

【収録曲】
1. 「ローランへの巡礼」
2. 2台のリコーダー、ルネサンス・リュート、テナーガンバのための組曲「小話」
3. 4つの子守歌

【解説】
ブックレットの解説文は佐藤豊彦氏の執筆によるものです。ブックレットそのものに解説も曲目も日本語で記載されているため、国内仕様盤といっても、長帯以外は輸入盤と変わりません。

 


 「二人のオルフェウス Two Orphean masters」 1990年12月録音

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【レーベル・型番】
Brain Music BOCD-9108

【使用リュート】
リチャード・バーグ製作8コース・ルネサンス・リュート(ヴェネーレ・モデル)
ブライアン・コーエン製作アーチリュート(セラス・モデル)

【収録曲】
John Dowland
Now, o now, I needs must part : the frogg galliard 今こそ別れねば : 蛙のガリアルド
If my complaints could passions move 私がこぼしたことで気持が動くなら
Captain Digorie Pipers galliard パイパー船長のガリアルド
Flow my teares あふれよわが涙
Pavana lachrimae 涙のパヴァーヌ
Can she excuse my wrongs 私の受けた苦しみを言い逃れられますか?
The earl of Essex, his galliard エセックス候のガリアルド
Come heavy sleepe 来たれ、永遠の眠りよ
Lasso vita mia, mi fa morire 倦み疲れたわが命よ

Henry Purcell
An evening Hymn “Now that the sun hath veiled his light” 夕べの賛歌「今や太陽の光も薄れたので」
Chaconne シャコンヌ
The plaint “O let me weep” 歎きの歌「私を泣かせて」

【解説】
J.ダウランドとH.パーセルを「二人のオルフェウス」として取り上げた録音です。ブックレットの解説書の序文では、佐藤豊彦氏がアンサンブル結成の意図を記されています。曲目の解説は大竹尚之氏によるものです。

 

佐藤豊彦氏お弟子さんのCD INDEX

佐藤豊彦氏のお弟子さんのCDのうち、主にリュート・ソロ(重奏)のものをご紹介します。

※一応、ハーグ王立音楽院(佐藤豊彦氏リュート科教授1973年~2005年)に入学されているか、プライベートでもしっかりと師事した方を「お弟子さん」とし、講習会等を受講しただけの方は、この項での紹介は割愛させていただきました。しかし、かつて佐藤豊彦氏の講習会を何度も受講し、その後プロとして活躍している方もたくさんいらっしゃるようです。(例えば、ヴァイスの録音で有名なRobert Barto , Michel Cardin 両氏など)


<主に総ガット弦にて活動されている方>
櫻田 亨
アンナ・コワルスカ Anna Kowalska (Lute Duo)
アントン・ビルラ Anton Birula (Lute Duo)
ダーヴィッド・ヴァン・オーイエン David van Ooijen
アール・クリスティ Earl Christy
エドワード・マーティン Edward Martin
ハリオ・ニュートケンス Harjo Neutkens
イレーン・トーマス Ireen Thomas
イストヴァン・コーニャ Istvan Konya
マシュー・ワッズワース Matthew Wadsworth
ライナー・ヴァルデック Rainer Waldeck
スティーブン・スタッブス Stephen Stubbs
ティモシィ・バリス Timothy Burris
ウィレム・モーク Willem Mook

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<主に合成樹脂弦にて活動されている方>
今村 泰典
金子 浩
大島 秀文
藤井 直樹
ベルンハルト・ホフシュテッター Bernhard Hofstotter
フーベルト・ホフマン Hubert Hoffmann
マイク・フェントロス Mike Fentross
ミヒル・ニッセン Michiel Niessen
オリヴァー・ホルツェンブルク Oliver Holzenburg


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リュート・ソロのCDを録音されていないようなので、この項では紹介できませんでしたが、上記の他にも、多くのお弟子さんが音楽家として活躍されています。一部の方ですが、お名前のみご紹介いたします。

Christina Pluhar(L’Arpeggiata) , Brigitte Meier-Sprinz , Itay Rachmilevitch , Regina Albanez(La Suave Melodia), Gabriel Sáray, Hank Heijink , Lars Hannibal , Jan Van Outryve , Rockford Mjos , Henryk Kasperczak , Ghareb ElTally ,Ludwig Rondón , Jacqueline snel , Frans Brekelmans , James Edwards