ごあいさつ

ここは、リュート愛好家のWebsite「朝歌」です。リュートとは上の絵画にあるような弦楽器で、かつてヨーロッパで大流行したものです。

ちなみに、プロのリュート奏者である佐藤豊彦氏の情報も掲載しておりますが、ご本人の公式サイトというわけではありません。(許諾はいただいております。)佐藤豊彦氏にコンタクトを取りたい場合は、Lute and Early Guitar Society Japanか、同協会事務局長の櫻田亨氏にご連絡ください。

私にご連絡・お問い合わせいただける方は、ご連絡・お問い合わせフォームより送信してください。

 

佐藤豊彦氏 リサイタル・コンサート・講習会情報

2018.9.26  佐藤豊彦・山田千代美・ハウヴェ Varaždinske barokne večeri出演 クロアチア
2018.10.21-22  九州 LGSリュートセミナー(うきは市吉井町 えくぼ喫茶)
2018.11.3  東京 弦楽器フェア出演
2019.4.13-14  山口 LGSリュートセミナー(美祢市秋芳町 秋吉台国際芸術村)
2019.5.17  東京 佐藤豊彦 銘器グライフによる「ウィーンのリュート音楽」初台 近江楽堂
2019  奈良 佐藤豊彦コンサート

佐藤豊彦氏 新譜 銘器グライフによる「ウィーンのリュート音楽」 2018年 年内発売予定

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2018年6月9日 奈良 佐藤豊彦コンサート「オランダのリュート音楽 Lute Music in Holland」

【日時】2018年6月9日(土) 14:00開演(13:30開場)
【会場】奈良 佐保山茶論
〒630-8113奈良県奈良市法蓮町856-12

【入場料】3,500円 ※要予約

【プログラム】
1.プリンス(オラニエ公)のアルマンド    -アドリアンセン
Allemande Prince – Emanuel Adriaensen(Antwerpen 1584)
2.ダウランドのパヴァーナとガリヤード    -ヴァン・デン・ホーヴェ
John Dowland’s Pavana & Galliard (Utrecht 1612)
3.マルティノ氏との最後の別れ        -ヴァン・デン・ホーヴェ
Het laatste Leytsche afscheit tussen Do,Martino (Leiden 1614)
4.フレミッシュ地方の流行り歌        -ヴァン・デン・ホーヴェ
Chanson Flameng (Utrecht 1612)
5.乞食のファンタジーと村の鐘        -ヴァレ
La Mendiante Fantasye (Amsterdam 1615) / Carillon de
Village (A’dam 1616)
6.菩提樹の木陰で              -ヴァレ
Onder de Lindegröne (A’dam 1615)
7.デカパン・ピエロ             -ヴァレ
Les pantalons (1615)
8.イタリアのパッサメッツォとそのガリアード -ヴァレ
Passamezzo d’Italia & Gaillard de la Passamezzo(1616)

【お問い合わせ・予約】佐保山茶論

2018年4月21日-22日 Lute & Early Guitar Society of Japan 佐藤豊彦リュートセミナー(福岡)

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リュート&アーリーギターソサエティ・ジャパン 第54回 リュートセミナー

<佐藤豊彦氏による公開レッスンと櫻田亨氏によるリュート・コンソート>

【日時】
2018年4月21日(土)
13:00~13:50 佐藤豊彦氏による非公開レッスン 1組目
14:00~14:50 佐藤豊彦氏による非公開レッスン 2組目
15:00~15:50 佐藤豊彦氏による非公開レッスン 3組目
16:00~16:50 佐藤豊彦氏による非公開レッスン 4組目
2018年4月22日(日)
10:00~10:50 佐藤豊彦氏による公開レッスン 1組目
10:50~11:40 佐藤豊彦氏による公開レッスン 2組目
11:40~12:30 佐藤豊彦氏による公開レッスン 3組目
(12:30~13:30 昼食休憩)
13:30~17:00(休憩を挟みながら)櫻田亨氏によるリュート・コンソート指導
17:00~17:30 受講生コンサート
18:00~   会場にて懇親会
【場所】

「Coffee House ekubo」福岡県うきは市吉井町212
http://ww4.et.tiki.ne.jp/~ekubo001/

※LGS会員の堀江一彦さんのお店で、ご厚意で使用させて頂きます。
JR久大本線(ゆふ高原線)筑後吉井駅の目の前です。近隣に無料駐車場もあります。

【受講料】
・佐藤豊彦氏によるレッスン
4/21【非公開】1組 会員11,000円 会員外13,000円
4/22【公開】 1組 会員12,000円 会員外14,000円

・櫻田亨氏によるリュート・コンソート 1人 会員5,000円 会員外7,000円
(佐藤豊彦氏のレッスンを受講後、さらにリュート・コンソートも参加の場合は 2,500円)

・聴講のみ 会員1,000円 会員外 3,000円

・懇親会参加費はお店で実費精算予定(ご希望の方には宿泊施設の斡旋もいたします)

【申込方法】
氏名、連絡先、レッスンかリュート・コンソートへ参加の有無、使用楽器、曲目、懇親会参加の有無をEメール、あるいは別紙の申込用紙にご記入いただきお申込みください

※リュート・コンソートは、「The Frog Gailliard」等のルネサンス時代のアンサンブル音楽を予定しています。
ルネサンスリュートはもちろん、バロックリュートやアーチリュート、テオルボの他、歌、リコーダー、ヴィオール、ルネサンス&バロックギター、19世紀ギター等でも参加いただけますが、選曲と編曲の都合上、使用楽器は早めにお知らせ下さい
ピッチはa=415Hzの予定で、a=440Hzの楽器をお使いの方は、当日半音下げて調弦していただくことになります。

【申込締切】
2018年3月23日(金)
※リュート・コンソートは締切後でもご応募は可能ですが、楽器編成によって編曲が変わるため、お早目にご応募頂けると助かります

【申込方法】
下記の「お申し込みフォーム」にてお申込みください

 

2018年5月17日 近江楽堂 佐藤豊彦「せせらぎ」CD発売記念バロックリュート・リサイタル

【日時】2018年5月17日 19:00開演
【会場】東京 近江楽堂(東京オペラシティ3F)
【入場料】前売り4,500円(LGS会員4,000円)当日5,000円
【お問い合わせ】Lute & Early Guitar Society of Japan事務局長 櫻田亨氏
【チケット購入】イープラス
【演奏曲目】
老ゴーティエ 「ローネ氏のせせらぎ」
老ガロ 「ダイアモンドのネックレス」
ド・ヴィゼー 「道化師のシャコンヌ]
サン・リュク 「オイゲン公のご帰還」
ヴァイス シャコンヌ Aメジャー

※クリックで拡大画像

2017年12月24日 リュートお稽古

 

・「ヘロルドのシャコンヌ、これはよくできてますね。低音で長い下降音型の後、高音で長い上昇音型、対応を意識してください。」
・「同じ音の繰り返しは、音が切れても構いません。むしろ、切れた方が良い場合が多いです。」
・「こちらの作者不詳のシャコンヌは、ゆっくり弾いたらどうでしょう。その方が装飾をたくさん入れて面白くできますよ。」
・「これらのシャコンヌは低音が繰り返しではないんですね。」「低音がずっと繰り返すのは18世紀初頭以降の、シャコンヌの歴史ではかなり遅い時期からです。大半のシャコンヌは、舞曲の自由な変奏曲だと思った方がいいですね。ただし、どうも共通項はあるようで、曲中に一箇所は低音が順次下降する変奏がある場合が多いです。」

・「ニコラス・バルドックのガット弦(カテドラル)は一人で作っているようですね。注文してからも到着が遅いです。以前は漂白無しの真っ黒い弦を、歴史的だとして送ってきたこともあります。漂白無しだから臭いもありました。彼はコントラバス弾きですが、現在は病気のため弾けないようです。弦はまだ作れると言っているので最近注文しました。コントラバス奏者としても優秀で、各地のバロックオーケストラで弾いていましたよ。ブリュッヘンのところとか。イギリス人ですが、ドイツにお城を買って住んでいます。もとは裕福なんでしょうね。(コントラバス奏者の稼ぎでお城は買えない。)」

・「グライフにある特徴で、現代の製作家がやっていないことってありますか?」「細かい点では二つありますね。一つはペグの穴で、まず穴は非常に大きいので、低音弦には相当太い弦を張っていたことが分かります。また穴の位置はペグボックスの中心付近に空いています。現代の楽器は穴がもっと周辺にあるので、太いガットが2,3回しか巻けません。」「なるほど、ローデッド・ガットのような細めの低音弦は(少なくともグライフでは)使ってなかったわけですね。」「もう一つは表面板です。グライフはほぼ真っ直ぐです。ごく僅かな落ち込みがあるだけ。」「現代の楽器はだいたいブリッジからロゼッタにかけてかなり落ち込ませてますね。僕の楽器もそうです。」「そこで近年作らせた楽器は、表面板を完璧に真っ直ぐにしてもらいましたが、これは失敗でした。」「え?そうだったんですか?」「真っ直ぐな表面板に弦を張ると、逆に張力で浮いてしまったのです。だから、やはり昔の製作家も僅かには落ち込ませて製作したのでしょう。オリジナル楽器は経年変化で真っ直ぐに近くなっているのだと思います。楽器はまた修理しなくてはなりません。」「それは大変でしたね。しかし、現状の楽器の仕様で満足しているのに、失敗を恐れず、さらにオリジナルに近い仕様で製作を依頼することが素晴らしいと思います。」「オリジナルに近づけることで、大抵は良い結果になりましたからね。修理の費用はこっち持ちだけどしょうがない。こっちが言ってやってもらったんだから。」

・「グライフのリブは異常に数が多いですが意味があるんですか?」「まあ、より円に近づくことで音響の効果が違うと考えたんでしょうね。しかし、最大の理由は木材だと思います。イチイはその頃(1611年)には伐採が禁止されていたんですよ。だからグライフのリブはたぶん幹ではなく枝です。枝と言ってもある程度の太さですが、そこから楽器に使える部分は細くしか取れない。それをたくさん貼り合わせたんでしょう。」「そこまでしてもイチイが良いんですね。」「イチイは反応が速く、繊細な表現ができますが、その分、扱いは難しいです。楓の方が楽ですね。象牙はその最たるもので、反応は鈍いけれども、まあ誤魔化しが効いて音は美しいです。」

佐藤豊彦氏 リュート・ソロCD

「せせらぎ~フランスバロックのシャコンヌ集」 2016年10月録音

【レーベル・型番】
Nostalgia Nostalgia-1602

【使用楽器】
リチャード・バーグ2014年製作11コース・バロックリュート(総ガット弦)

【収録曲】
老ゴーティエ: シャコンヌまたはド・ローネ氏の 「せせらぎ」
ドニ・ゴーティエ:ランクロ女史に捧げるトンボー(アルマンド)
老デュビュ:シャコンヌ イ短調
老デュビュ:シャコンヌ ハ長調
メルキュール:アルマンド・Dマイナー
老ガロ: シャコンヌ「ダイヤのネックレス」
老ガロ:シャコンヌ「小さな後宮」
老ガロ:シャコンヌ「ほうき星(キルヒ大彗星)」
老ガロ:シャコン ヌ「ハエ(乗合馬車とハエ)」
デュフォー:アルマンド イ短調
ムートン:シャコンヌ ト長調
ロイスナー:アルマンド ト短調
サン・リュク:シャコンヌ「オイゲン公のご帰還」
ド・ヴィゼー: デュ・ビュに捧げるトンボー(アルマンド)
ド・ヴィゼー:道化師のシャコンヌ

【解説】
名工リチャード・バーグの最後のバロック・リュートを用いた録音で、ブックレットは佐藤豊彦氏の執筆による日本語の解説文が掲載されています。レコード芸術誌特選盤。


「エザイアス・ロイスナーのリュート音楽」 2015年4月録音

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【レーベル・型番】
Nostalgia Nostalgia-1501 CARPE DIEM CD-16310

【使用楽器】
ラウレンティス・グライフ1611年製作オリジナル11コース・バロック・リュート(総ガット弦)

【収録曲】
組曲変ロ長調
組曲イ短調
組曲ト短調
組曲ニ長調

Suite in B-Flat Major
1. I. Preludium
2. II. Sonatina
3. III. Allemande
4. IV. Courante
5. V. Sarabande
6. VI. Aria
7. VII. Gigue
8. VIII. Chaconne

Suite in A Minor
9. I. Allemande
10. II. Courante
11. III. Sarabande
12. IV. Aria
13. V. Gigue
14. VI. Allemande

Suite in G Minor
15. I. Courante
16. II. Sarabande
17. III. Aria
18. IV. Gigue
19. V. Aria

Suite in D Major
20. I. Sonatina
21. II. Allemande
22. III. Courante
23. IV. Sarabande
24. V. Gavotte
25. VI. Gigue
26. VII. Passagalia

【解説】
オリジナル・リュート「グライフ」での録音第7弾。ブックレットは佐藤豊彦氏の執筆による日本語の解説文が掲載されています。日本向けが「Nostalgia」、海外向けが「CARPE DIEM」のダブル・レーベルで、CARPE DIEMの紹介ページでは、DL販売、試聴もできます。また、CARPE DIEMの主宰者Jonas Niederstadtのサイトでは、このレコーディングに関するノートが公開されています。

 

 


「名器「グライフ」によるバッハとヴァイスの音楽」 2014年4月録音

2015年4月10日発売  HMV特集ページ

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【レーベル・型番】
Nostalgia Nostalgia-1401 CARPE DIEM CD-16305

【使用楽器】
ラウレンティス・グライフ1611年製作オリジナル11コース・バロック・リュート(総ガット弦)

【収録曲】
S.L.ヴァイス:シャコンヌ ミ♭長調(Es-Dur)
J.S.バッハ(佐藤豊彦編):チェロ組曲第1番ド長調 BWV.1007(C-Dur)
S.L.ヴァイス:シャコンヌ ラ長調(A-Dur)
J.S.バッハ(佐藤豊彦編):チェロ組曲第3番ソ長調(G-Dur)
S.L.ヴァイス:シャコンヌ ソ短調(g-moll)

S.L.Weiss: Ciacona E flat Major
J.S. Bach: BWV 1007 Suite C Major Prelude
J.S. Bach: BWV 1007 Suite C Major Allemande
J.S. Bach: BWV 1007 Suite C Major Courante
J.S. Bach: BWV 1007 Suite C Major Sarabande
J.S. Bach: BWV 1007 Suite C Major Menuet I + II
J.S. Bach: BWV 1007 Suite C Major Gigue
S.L.Weiss: Ciacona A Major
J.S. Bach: BWV 1009 Suite G Major Prelude
J.S. Bach: BWV 1009 Suite G Major Allemande
J.S. Bach: BWV 1009 Suite G Major Courante
J.S. Bach: BWV 1009 Suite G Major Sarabande
J.S. Bach: BWV 1009 Suite G Major Bouree I + II
J.S. Bach: BWV 1009 Suite G Major Gigue
S.L.Weiss: Ciacona G minor

【解説】
オリジナル・リュート「グライフ」での録音第6弾。ブックレットは佐藤豊彦氏の執筆による日本語の解説文が掲載されています。日本向けが「Nostalgia」、海外向けが「CARPE DIEM」のダブル・レーベルで、CARPE DIEMの紹介ページでは、DL販売、試聴もできます。

 

 

 


「ロベール・ド・ヴィゼーのリュート音楽」 2012年6月録音

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【レーベル・型番】
Nostalgia Nostalgia-1202 CARPE DIEM CD-16296

【使用楽器】
ラウレンティス・グライフ1611年製作オリジナル11コース・バロック・リュート(総ガット弦)

【収録曲】
《レ長調》~陽気なアルマンド、クーラント、クーラント、ジグ
《ソ長調》~シャコンヌ
《ド短調》~ドゥ・プに捧げるトンボー、クーラント
《ラ長調/短調》~ロンド風ミュゼット
《ファ#短調》~ゆゆしきアルマンド、陽気なアルマンド、クーラント、サラバンド、ジグ
《ラ長調》~オーメニル夫人のサラバンド、ゆゆしきジグ
《ラ短調》~シャコンヌ、老ガロに捧げるトンボー

【解説】
オリジナル・リュート「グライフ」での録音第5弾。ブックレットは佐藤豊彦氏の執筆による日本語の解説文が掲載されています。日本向けが「Nostalgia」、海外向けが「CARPE DIEM」のダブル・レーベルで、CARPE DIEMの紹介ページでは、試聴もできます。また、HighResAudioにて全曲が1分ずつ、SoundCloudにて”Tombeau de Du But”が1曲まるごと試聴できます。

 

レコード芸術2013年6月号新譜月評

ロベール・ド・ヴィゼ(1650~1725)は、太陽王ルイ14世のギター教師として活躍し、1716年すぐれたリュート曲集を刊行してフランス音楽史の一貢を飾った音楽家である。佐藤豊彦さんはその曲集から各種の舞曲、トンボー(追悼曲)など計17曲を、1610年頃作製の名器によって味わいふかく演奏される。瞠目すべき演奏である。悠然として一分の乱れなく、風格と気品あるド・ヴィゼを紡ぎだしておられる。一見単純なような舞曲であっても、積極的なリズム感でメロディをさわやかに歌わせ、しかもそれが内包するポリフォニーまであざやかに引きだしてゆかれる。弦をはじいて奏するリュートの音はもともと断続しているはずのものが、ラウンティウス・グライフ作製の名器からひとつひとつの音があたたかく結びあって生まれ、おおらかで豊か、しかも構成感たしかな音楽になって流れゆく。
哀愁をこめた2曲のトンボー、また10分以上もする長丁場を弛みなく拓いてゆく《ロンドふうミュゼット》などの音楽づくりには、すでに大家の風貌が見てとられる。ご自身執筆の解説は英語、ドイツ語、フランス語、日本語で記され、国際的音楽家の心意気を感じさせる。わたくし個人にとっては佐藤君というと学生服の姿が思い出されてしまうのだが、なんと「古希(70歳)」を迎えられた由。過ぎて去ってゆく時を有用に十全に生かして、宗匠の境地にまで到達されたことにふかい敬意の念を禁じえない。(皆川達夫 )

ここにあるのは音楽、それだけである。作曲者も、曲名も、そして演奏者名すらも消えてゆく。月並みな言葉はいらない。美辞や麗句さえ、ただただ空しい。
ここに聴く佐藤豊彦の演奏は、しかし探求と技術の結晶である。手稿をふくむ楽譜の、楽器とその修復の、そして演奏解釈のといった彼の探求の旅は、その都度レコーディングや演奏会で伝わってきた。今回は再修復したグライフのリュート(1610年頃)による、フランス・リュート音楽の夕映えともいえる位置にあるヴィゼの作品再録音である。さまざまな調ごとにまとめられた曲集から演奏される音楽すべてが、ゆったりと自然に溶融するようにながれ、音ひとつひとつの精巧さ、フレーズの豊かさは比類ない。シャコンヌやトンボー(死者を追悼する音楽の意)をのぞけば短い舞曲であるが、そこでも慈しむような音楽つくりが続く。佐藤豊彦が自身で書いたヴィゼと彼のリュート音楽紹介文、そして演奏に用いた楽器についての文章は、いずれも佐藤その人と二重写しであり、作曲家も楽器も、彼の分身として語られる。
ひとつひとつの音に、パッセージごとに、生が、愛が、そして大事なことだが、死が宿る。響いてくるのが舞曲であろうとトンボーであろうと、すべてがあらゆる宗教をこえた宗教芸術として響き、そして去ってゆく。いま私が手にしているのはディスク、いや、一音楽家による求道の証しにほかならない。(美山良夫)

 

 

 

 


  「カンタービレ様式の至芸~ラウフェンシュタイナーのリュート音楽」 2009年5月録音

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【レーベル・型番】
Nostalgia Nostalgia-0901

【使用楽器】
ラウレンティス・グライフ1611年製作オリジナル11コース・バロック・リュート(総ガット弦)

【収録曲】
1.Suite in F-Dur
2.Suite in c-Moll
3.3 Stucke in A-Dur
3.Suite in B-Dur

【解説】
オリジナル・リュート「グライフ」での録音第4弾。解説書は佐藤豊彦氏自身による執筆のほか、F.da.ミラノの研究で有名なアーサー・ネス氏も寄稿されています。

 

レコード芸術 評

そもそも撥弦楽器であるリュートの音は断続するはずのものが佐藤さんの手にかかるとなめらかに歌いに歌うのである。たとえば、ヘ長調組曲の冒頭を飾る「アルマンド」は、ふたりの名歌手がかけ合う二重唱のように聞こえてくる。一方、ハ短調組曲の「トンボー(追悼曲)」や「サラバンド」などには、胸からわき出るふかい嘆きの歌がこめられている。演奏の境地といい、茶の道をきわめられた究極の心境といい、いよいよ佐藤さんは仙人の境地に到達されたようである。(皆川達夫)
カンタービレ様式の至芸」というアルバム・タイトルが付されているが、これはラウフェンシュタイナーの音楽が明るく歌うようなスタイルでほぼ一貫してためである。いま、こうした親密で魅惑的な音楽を識ることができた驚き、耳にできる喜びは特筆大書しなくてはならない。すでにヴァイヒェンベルガーなどを世界のリュート界に先駆けて紹介してきた佐藤豊彦は、ここでは伸びやかな喜遊を楽しんでいるかのようである。日本から世界に発信する見事な成果だ。(美山良夫)

記事の写真へのリンク
http://o-arches.blog.so-net.ne.jp/upload/detail/m_E383ACE382B3E88AB82010_0520.jpg.html

CD発売記念リサイタルのチラシへのリンク
http://classicnews.jp/c-news/image/2010/04/s100403.PDF

 


 「『リュートの飾り棚』~ルサージュ・デ・リシェー」 2007年10月~11月録音

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【レーベル・型番】
Nostalgia Nostalgia-0701

【使用楽器】
ラウレンティス・グライフ1611年製作オリジナル11コース・バロック・リュート(総ガット弦)

【収録曲】
1.Suite in Re-mineur
2.Sarabande in La-majeur
3.Suite in Fa-mineur
4.Chiaconne in Fa-majeur
5.Suite in Re-majeur
6.Suite in Do-mineur

【解説】
オリジナル・リュート「グライフ」での録音第3弾。LGS会報に掲載された佐藤氏の解説をご紹介します。

「(中略)ライヴではないが、できるだけそれに近いものを作ることにした。つまり、出来るだけカットをしない録音である。先ず試し取りをして、それを聴いた後は、2,3回続けて演奏する。そしてその中の最も良いのを選ぶ。もちろん1回で良かった場合はそれで終わりである。最後の曲「パッサカリア・ド短調」のようにリュートの曲としては長く(10 分弱)、ガット弦の調弦が最後まで維持できないような場合は、カットは止むを得ない。コンサートなら弦が狂っていても、目をつむって(耳をつむって?)最後まで演奏し、感動させる内容の演奏で逃げ切るが、録音されたものは毎回狂った音程を聴かせることになってしまう。僅かの音程の狂いや、指や楽器あるいは体の動きなどから出るノイズはこの録音ではカットされていない。逆に、カットしないことによって音楽の流れが壊されない部分が大きい。それこそ生演奏の醍醐味である。さすがにそこまでは出来なかったが、それにやや近いもの、言わば「セミ・ライヴ」録音が出来たと自負している。『リュートの飾り棚』は、フランスに生まれドイツのブレスラウ(今のポーランドのウロクラウ)に住んだリュート奏者、フィリップ・フランツ・ルサージュ・デ・リシェーが(恐らく)1695 年に出版した曲集である。「リュートの飾り棚」の序文には、彼がムートンの弟子で、正当なフランス様式のリュート奏者であることが述べられている。しかし、いわゆる「崩された様式」(Style bris) のみならず、彼独自のセンスを持った曲が多い。この曲集にはロジーのクーラントを含む101曲が収録されている。つまりルサージュの作品は丁度100 曲である。今回の録音にはこの中から25 曲が選ばれた。小生の知る限りではルサージュ・デ・リシェーは録音されたことは無い。いずれにせよ、このようにまとまった数の曲が1 枚のCDに収録されたのは世界で初めてである。いずれも小品ではあるが、Cabinet はドイツ語で「宝石箱」も意味する。つまり、きらきらと輝く宝石のような小品集である。」

 

レコード芸術2008年8月号 新譜月評 皆川達夫 CD「ルサージュ・ド・リシェー/リュートの飾り棚」

(中略)各種の舞曲のリズムや緩急の扱いの的確さは佐藤さんならではのものである。しかも間断するリュートの音が一分の隙なく流れあい続きあって、鮮麗なメロディを紡ぎだす。
佐藤さんのリュートは、まさに「踊りつつ歌う」のである。さらに加えて対位法的な立体感というか、複数のメロディが重なりあう綾目の織りあげ方のうまさ。余韻あふれる<バイエルン選定候エレクツィエ夫人に捧げるトンボー>、知情意あわせもつ構成たしかな<パッサカリア>などと、どの箇所を取り出してみても、もはや「円熟」と評すべき境地を拓いておられる。今月のCD2枚は、佐藤さんのみが作りだしえた希有な「世界発録音」である。衷心からの拍手をもって迎え入れたい。

 

CD発売記念リサイタルのチラシへのリンク
http://classicnews.jp/c-news/image/2008/02/s080228.pdf

 


「華麗なる様式~ヴァイヒェンベルガーの音楽」 2002年~2003年録音

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【レーベル・型番】
Nostalgia Nostalgia-0401

【使用楽器】
ラウレンティス・グライフ1611年製作オリジナル11コース・バロック・リュート(総ガット弦)1

【収録曲】
1.Suite in d-moll
2.Suite in F-Dur
3.Suite in G-Dur
4.Partie in a-moll

【解説】
2008年レコード・アカデミー賞受賞。オリジナル・リュート「グライフ」での録音第2弾。解説書は佐藤豊彦氏自身による執筆です。この録音より、右手の撥弦位置をムートンの肖像画にあるように、ブリッジにかなり近い位置に構えるようにした、とのことです。楽譜も同時にLGSより発売されています。

 

レコード芸術2009年1月号 「選考経過」受賞ディスク決定まで 美山良夫

「佐藤氏の、長年に亘る開拓者としての探求の道、演奏の完成度に常に感銘をうけていた筆者は、こうした世界のリュート界に貢献する一枚が日本から生まれる意味を噛みしめていた。」

 

レコード・アカデミー賞受賞記念リサイタルのチラシへのリンク
http://classicnews.jp/c-news/image/2009/03/s090304.pdf

 


「バッハ:3つのリュート組曲」 2001年1月録音

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【レーベル・型番】
Channel Classics MCCS18798(国内仕様盤)

【使用楽器】
リチャード・バーグ1981年製作14コース・バロック・リュート
(1596年製ブルクホルツァー・モデル、総ガット弦)

【収録曲】
1.Suite for Cello solo no 1 in G major, BWV 1007
2.Suite for Cello solo no 2 in D minor, BWV 1008
3.Suite for Cello solo no 4 in E flat major, BWV 1010

【解説】
全て佐藤豊彦氏自身による編曲。解説書は佐藤豊彦氏自身による執筆で、「ヴァイスのリュート的アイデアをふんだんに取り込んだ」旨が記されています。無伴奏チェロ組曲第1番は1980年にも録音されていますが、編曲は新たに(より大胆に)なされています。ブックレットそのものに解説も曲目も日本語で記載されているため、国内仕様盤といっても、長帯以外は輸入盤と変わりません。

LGS会報に掲載された佐藤氏のレポートをご紹介します。

「バッハのレコーディングが終わりました。今回はBWV1007、1008 と1010 です。特筆すべきは総ガット弦での演奏です。バッハの録音としては初めての出来事です。6年前に11コースのオリジナル・リュートでの「自由奔放な様式」の録音も総ガット弦でしたが、1 日最高6本の第1弦を必要としたことを思い起こすと、今回全録音(3日間)で4本しか使わなかったのは夢のような話です。一重にガムート(Gamut)ガット弦の質の良さに感謝しています。10 年先にはリュート奏者の少なくも20%がガット弦で演奏するようになってくれることを望みます。より素晴らしい歴史的演奏は歴史的に作られたリュートの歴史的に作られた弦が使用されることによって生まれるからです。ガンバ奏者やバロックヴァイオリン奏者でこれを疑う人はいないはずです。今度の録音でバッハのイメージが随分変わりました。」

 


「自由奔放な様式~ゴーティエ派によるフランスのバロック・リュート音楽」1995年録音

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【レーベル・型番】
Channel Classics MCCS8795(国内仕様盤)

【使用楽器】
ラウレンティス・グライフ1611年製作オリジナル11コース・バロック・リュート(総ガット弦)

【収録曲】
老ゴーティエ/またはエネモン・ゴーティエ
1:メサンジョーに捧げるトンボー
2:クーラント
3:カリヨン~村の鐘
4:ロッシニョル~夜鳴き鴬
5:メサンジョーの遺言
6:カナリー

若いゴーティエ/あるいはデニ・ゴーティエ
7:ゴーティエ嬢に捧げるトンボー
8:「恋のクレオパトラ」とそのドゥブル

老ガロー/あるいはジャック・ガロー
9:プレリュード
10:ゴーティエ氏の一生
11:クーラント「こうのとり」
12:8時のサラバンド
13:ブルージュのヴォルト

デュフォー
14:プレリュード
15:ブランロシェー氏に捧げるトンボー
16:クーラント
17:サラバンドとそのドゥブル
18:ジーグ

ムートン
19:プレリュード
20:アルマンド「ゴゴに捧げるトンボー」
21:ゴーティエ氏のクーラント「麗しき悩殺者」とそのドゥブル
22:ガヴォット
23:プリンセス(王女)のサラバンド
24:カナリー

ド・ヴィゼー
25:アルマンド「ムートン氏に捧げるトンボー」

Gaultier le vieux (Ennemond Gaultier 1575-1651)
1.Tombeau de Mezangeau
2.Courante
3.Carillon
4.Rossignol
5.Testament de Mezangeau
6.Canarie

Gaultier le jeune (Dennis Gaultier 1603-1672)
7.Tombeau de Mademoiselle Gaultier
8.Cleopatre Amante – Double

Gaillot le vieux de Paris (Jacques Gallot c.1600-c.1686)
9.Prelude
10.Le Bout de l’An de M. Gaultier
11.Courante la Cigogne
12.Sarabande la Piece de huit heures
13.Volte la Brugeoise

Dufaut (?-before 1682)
14.Prelude
15.Tombeau de M. Blanrocher
16.Courante
17.Sarabande – Double
18.Gigue

Charles Mouton (1626-c.1699)
20.Tombeau de Gogo Allemande
21.La belle homicide & Courante de M. Gaultier – Double de la belle homicide
22.Gavotte
23.La Princesse Sarabande
24.Canarie

Robert de Visee (c.1650-c.1725)
25.Tombeau de M. Mouton (Allemande)

【解説】
オリジナル・リュート「グライフ」での録音第1弾。ブックレット内では佐藤豊彦氏自身が音楽の内容と楽器・弦についてによる解説がなされています。、国内仕様盤では、長帯に日本語の曲目と佐藤豊彦氏のプロフィールの記載があります。

 


 「ネーデルランドのリュート音楽」1990年 11月録音

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【レーベル・型番】
NM Classics  NM 92016

【使用楽器】
リチャード・バーグ1987年製作8コース・ルネサンス・リュート(1600年頃製ヴェネーレ・モデル)
佐藤一夫製作10コース・ルネサンス・リュート(16世紀製作フライ・モデル)

【収録曲】
Emanuel Adriaenssen
1.Allemande Prince
2.Anchor Che Col Partir

Jan Pieterszoon Sweelinck
3.Courante
4.Psalm 23
5.Volte

Joachim van den Hove
6.Praeludium
7.Allemande Monsieur
8.Pavane
9.Susanneken
10.Chanson Flameng
11.Orlando Chanson Englese

Gregor Huwert
12.Fantasia

Adrianus Valerius
13. Engels Malsims
14.Mrs. Mary Hofmans Almand

Nicolas Vallet
15.Prelude
16.Fantasie La Mendiante
17.Carillon De Village
18.Pazzemezzo d’Italie & Gaillarde
19.Soet Robbert
20.Onder De Lindegrone
21.Les Pantalons

【解説】
20年以上前の録音ですが、ルネサンス・リュートのソロCDとしては最も新しい(?)ものです。

 


「ロベール・ド・ヴィゼーの音楽」 1990年6月録音

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【レーベル・型番】
Channel Classics MCCS7795(国内仕様盤)

【使用楽器】
ニコ・ファン・デア・ヴァールス1983年製作バロック・リュート(ブルクホルツァー・モデル)
リチャード・バーグ1987年製作バロックギター(1678年製ヴォボアン・モデル)
佐藤一夫1978年製作テオルボ(1635年頃セラス・モデル)

【収録曲】
<Lute>
Suite En Re Mineur
1.Prelude Non Mesure
2.Allemande
3.Courante
4.Sarabande
5.Gigue
6.La Venitienne De Mr. Foqueroy
7.La Muzette De Mr. Foqueroy
8.Les Sylvains De Mr. Couperin (Francois)

<Guitar>
Suite En Re-Mineur (Paris 1686)
9.Prelude
10.Allemande
11.Courante
12.Sarabande
13.Gigue
14.Gavotte
15.Bouree
16.Menuet
17.Passaquaille
18.Menuet

<Theorbo>
19.Ouverture ≪ La Grotte De Versailles ≫ De Mr. Lully
20.Les Sourdines D’Armide De Mr. Lully
21.Courante
22.Passaquaille
23.Folies D’Espagne (Attributed To de Visee)

【解説】
解説書は佐藤豊彦氏自身による執筆です。ブックレットそのものに解説も曲目も日本語で記載されているため、国内仕様盤といっても、長帯以外は輸入盤と変わりません。

 


「佐藤豊彦の芸術」 1978年~1991年録音

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【レーベル・型番】
Philips PHCP-8503

【収録曲】
[Disc1]16世紀のリュート音楽

01.フェラーラ風パヴァーナ、サルタレッロ、およびピーヴァ (ダルツァ)
02.バスダンス「ラ・ロック」 (アテニャン)
03.花咲く齢 (よわい)にあるかぎり (アテニャン)
04.ああ、エルスライン (ノイジードラー)
05.イタリー舞曲「ヴァシャ・メザ」 (ノイジードラー)
06.「クラロス伯」の主題による変奏曲 (ムダーラ)
07.「クラロス伯」の主題による変奏曲 (バルデラバノ)
08.「クラロス伯」の主題による変奏曲 (ナルバエス)
09.「牛を見張れ」の主題によるロマネスカ風変奏曲 (ムダーラ)
10.「牛を見張れ」の主題によるロマネスカ風変奏曲 (ナルバエス)
11.「牛を見張れ」の主題によるロマネスカ風変奏曲 (バルデラバノ)
12.第8旋法によるファンタジー (ミラン)
13.第4旋法によるファンタジー (ミラン)
14.涙のパヴァーヌ (ダウランド)
15.蛙のガリヤード「おお、今こそ別れの時」(ダウランド)
16.パイパーのパヴァーヌ (ダウランド)
17.グリーンスリーヴス (作者不詳、カッティング編)

[Disc2]17世紀のリュート音楽

01.トッカータとカンツォーネ「ヴィットリア」 (フレスコバルディ)
02.トッカータ第1番 (カプスペルガー)
03.コレンテ第12番 (カプスペルガー)
04.ガリアルダ第12番 (カプスペルガー)
05.半音階的カプリッチョ (メリー)
06.コレンテ「アルフォンシーナ」(メリー)
07.トッカータ第12番 (ピッチニーニ)
08.チャコーナ変奏曲 (ピッチニーニ)
09.トッカータ第6番 (ピッチニーニ)
10.ガリアルダ第4番 (ピッチニーニ)
11.プレリュード (ガロ)
12.「ミューズの女神に捧ぐ」アルマンド (ガロ)
13.「貴婦人に捧ぐ」クーラント (ガロ)
14.「崇高なる」サラバンド (ガロ)
15.「王太子」ガヴォット (ガロ)
16.「ヴェニスの総督」第1弦のないシャコンヌ (ガロ)
17.「トンティーに捧ぐ」アルマンド (ド・ヴィゼー)

[Disc3]18世紀のリュート音楽

01.パルティータBWV1004~シャコンヌ (バッハ)
02.組曲ニ長調 (ヴァイス)
03.組曲ハ短調 (ヴァイス)

【解説】
フィリップス発売の音源による3枚組ベスト盤。全てが寄せ集めではなく、ここでしか聴けない下記の音源が収録されています。

○Disc2の1曲目フレスコバルディ。(1981年録音の「イタリア・リュート小品集」収録の分と同じ曲)(おそらくはこのCDのために)1991年に再録音されたもの。使用楽器は不明。

○Disc2の11曲目~16曲目のガロ、17曲目のド・ヴィゼー。1978年録音(?)の2枚組LP「フランス・バロックのリュート音楽」からの初CD化音源。使用楽器は、デイヴィッド・ホセ・ルビオ1976年製作バロック・リュート(1700年製ティールケ・モデル)

○Disc3の2曲目以降ヴァイスの2つの組曲。3枚組のLP「ヴァイス作品集」からの初CD化音源。下記のCD「ヴァイス リュート作品集」に選ばれなかったものを、こちらに収録。使用楽器は、ニコ・ファン・デア・ヴァールス1972年製作14コース・バロック・リュート

また、解説書は佐藤豊彦氏自身による執筆で、リュートの歴史を概観する内容となっています。

 


「バッハ:シャコンヌ バロック・リュート・リサイタル」 1990年2月録音

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【レーベル・型番】
Philips PHCP-136(初出盤) Channel Classics MCCS0409(再発国内仕様盤)

【使用楽器】
リチャード・バーグ1981年製作14コース・バロック・リュート
(1596年製ブルクホルツァー・モデル)

【収録曲】
1. パルティータBWV1004~シャコンヌ(J.S.バッハ)
2. ソナタBWV1003~アンダンテ(J.S.バッハ)
3. 組曲「不実な女」(S.L.ヴァイス)
4. スペインのフォリア(J.ガロ)
5. フィリップス氏の墓に捧ぐ(佐藤豊彦)

1.Partita for Violin solo no 2 in D minor, BWV 1004: 5th movement, Chaconne
2.Sonata for Violin solo no 2 in A minor, BWV 1003: 3rd movement, Andante
3.Suite for Lute no 25 in A minor “L’Infidele”
4.Folies d’Espagne
5.Tombeau de Mr D Philips

【解説】
無伴奏ヴァイオリン曲からの編曲は佐藤豊彦氏自身による。解説書も佐藤豊彦氏による執筆で、バッハの解説では、ヴァイスとの競演の史実を基にした面白い話が披露されています。「フィリップス氏の墓に捧ぐ」は佐藤豊彦氏の作曲です。

 


 「スカルラッティ&ザンボーニ作品集18世紀イタリアのリュート音楽」 1990年1月録音

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【レーベル・型番】
Philips PHCP-178(初出盤) Channel Classics MCCS2291(再発国内仕様盤)

【使用楽器】
ヘンドリク・ハーゼンフス1989年製作アーチリュート(1630年頃チョーコ・モデル)
リチャード・バーグ1983年製作ソプラノ・リュート
(17世紀前半ティーフェンブルッガー・モデル)
ヘンドリク・ハーゼンフス1989年製作バス・リュート(1602年ハルトング・モデル)

【収録曲】
1.ソナタ第9番 (ザンボーニ)
2.アンダンテ (D.スカルラッティ)
3.フーガ (D.スカルラッティ)
4.アダージョ・カンタービレ (D.スカルラッティ)
5.アレグロ (D.スカルラッティ)
6.アンダンテ・カンタービレ (D.スカルラッティ)
7.アレグロ (D.スカルラッティ)
8.メヌエット (D.スカルラッティ)
9.ソナタ11番 (ザンボーニ)

D. Scarlatti: Sonatas (K380, 30, 208, 322, 481, 476, 440)
G. Zamboni: Sonata IXa; Sonata XIa (Lucca 1718)

【解説】
スカルラッティは全て二重奏。お相手は、お弟子さんのミヒル・ニッセン氏。Channel Classicsのものは、輸入盤ブックレットは英語のみの表記です。国内仕様盤になると、長帯に日本語の曲目記載があり、佐藤豊彦氏の解説も別紙で封入されています。

 


 「スペイン風変奏の芸術~スペイン・ビウェラ作品集」 1989年10月録音

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【レーベル・型番】
Philips PHCP-179(初出盤) Channel Classics MCCS3091(再発国内仕様盤)

【使用楽器】
ベルト・クワッケル1989年製作7コース・ビウェラ

【収録曲】
1.「クラロス伯爵」の変奏曲 (ムダーラ)
2.ルドゥビコの手法によるハープ風ファンタジー (ムダーラ)
3.「牛を見張れ」のロマネスカ風変奏曲 (ムダーラ)
4.ロマンス「私の気持ちを誰に訴えよう」 (カベソン)
5.「クラロス伯爵」の変奏曲〈二重奏〉(バルデラーバノ)
6.グラウンドによる変奏曲〈二重奏〉(バルデラーバノ)
7.「牛を見張れ」の主題による7つの変奏 (バルデラーバノ)
8.ロンバルト舞曲風ソネット (バルデラーバノ)
9.「クラロス伯爵」の変奏曲 (バルデラーバノ)
10.第8旋法によるファンタジー (ミラン)
11.第4旋法によるファンタジー (ミラン)
12.「クラロス伯爵」の変奏曲 (ナルバエス)
13.「牛を見張れ」の変奏曲 (ナルバエス)
14.ジョスカン・デ・プレの「果てしなき悔い」~皇帝の歌 (ナルバエス)
15.宗教祭の歌「コーティザン (高級娼婦)」 (ピサドール)
16.「クラロス伯爵」の変奏曲 (ピサドール)

1. From Tres Libros De Musica En Cifras Para Vihuela: Diferencias Sobre El Conde Claros
2. from Tres libros de musica en cifras para Vihuela: Fantasia que contrahaze la harpa en la manera de Ludovico
3. From Tres Libros De Musica En Cifras Para Vihuela: Romanesca: Guardame Las Vacas
4. from Obras de musica para Tecla, Arpa y Vihuela: Romance: Para quien crie yo cabellos
5. From Libro De Musica Vihuela Intitulado ‘Silva De Sirenas’: Conde Claros (Para Dos Vihuelas)
6. from Libro de musica Vihuela intitulado ‘Silva de Sirenas’: Discantar sobre un punto (para dos Vihuelas)
7. From Libro De Musica Vihuela Intitulado ‘Silva De Sirenas’: Siete Diferencias Sobre Guardame Las Vacas
8. from Libro de musica Vihuela intitulado ‘Silva de Sirenas’: Soneto lombardo a manera de danca
9. From Libro De Musica Vihuela Intitulado ‘Silva De Sirenas’: Diferencias Sobre Conde Claros
10. from Libro de musica Vihuela de mano: Fantasia del octavo tono
11. from Libro de musica Vihuela de mano: Fantasia del quarto tono
12. From Los Seys Libros Del Delphin De Musica En Cifras Para Vihuela: Conde Claros Con Diferencias
13. From Los Seys Libros Del Delphin De Musica En Cifras Para Vihuela: Diferencias Sobre Guardame Las Vacas
14. from Los seys libros del Delphin de musica en cifras para Vihuela: Cancion del Emperador; sobre ‘Mille Regretz’ de Josquin des Prez
15. from Libro de musica de Vihuela: Villanesca: La Cortesia
16. From Libro De Musica De Vihuela: Conde Claros Con Cierta Diferencias

【解説】
二重奏のお相手は、お弟子さんのイレーン・トーマス氏(女性)。Channel Classicsのものは、輸入盤ブックレットは英語のみの表記です。国内仕様盤になると、長帯に日本語の曲目記載があり、佐藤豊彦氏の解説も別紙で封入されています。

 


「J.S.バッハ リュート組曲 BWV1001&1006a」 1983年録音

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【レーベル・型番】
Philips PHCP-8503

【使用楽器】
リチャード・バーグ1981年製作14コース・バロック・リュート(ブルクホルツァー・モデル)

【収録曲】
1. リュート組曲 ト短調BWV1001 (無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番より)
2. リュート組曲 ホ長調BWV1006a

【解説】
無伴奏ヴァイオリン・ソナタからの編曲は佐藤豊彦氏自身による。

 


 「トリスターノの嘆き~ルネサンス舞曲集」 1981年11月録音

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【レーベル・型番】
Philips PHCP-20278

【使用楽器】
佐藤一夫1973年製作8コース・ルネサンス・リュート(ヒーバー・モデル)

【収録曲】
1. 「トリスターノの嘆き」とラ・ロッタ(14世紀イタリア,作者不詳)
2. サルタレッロ(14世紀イタリア,作者不詳)
3. フェラーラ風パヴァーヌ,サルタレッロ,およびピーヴァ(ダルツァ)
4. バス・ダンス「ラ・ロック」(アテニャン)
5. パヴァーヌ「美しい花」とサルタレッロ(アテニャン)
6. バス・ダンス「ラ・マグダレーナ」,ルクープ,およびトゥルディヨン(アテニャン)
7. パッサメッツォ(ル・ロワ)
8. ロマネスカとガリアルダ(ムダーラ)
9. 外国舞曲「ヴァシャ・メザ」(ノイジトラー)
10. ネーデルランド風小舞曲(同)
11. ガリアルダ,パッサメッツォ,モデルノ,シチリアーナ,およびサルタレッロ(16世紀イタリア,作者不詳)
12. パヴァーヌ(ブルマン)
13. ガリアード(ホルボーン)
14. ケンプのジグ(16世紀イギリス,作者不詳)
15. ジョン・スミス卿のアルメイン(ダウランド)
16. 村のブランル(バラール)

【解説】
1983年レコード・アカデミー賞受賞。解説書は古楽研究で有名な金澤正剛氏。

 


 「イタリア・リュート小品集」 1981年1月録音

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【レーベル・型番】
Philips PHCP-3988

【使用楽器】
デイヴィッド・ホセ・ルビオ1975年製作10コース・ルネサンス・リュート(マーラー・モデル)
ブライアン・コーエン1979年製作14コーステオルボ(1637年セラス・モデル)
ニコ・ファン・デア・ヴァールス1973年製作14コース・キタローネ
(17世紀ローマ作者不詳・モデル)

【収録曲】
<カプスペルガー>
01.トッカータ第1番
02.コレンテ第12番
03.トッカータ第6番
04.ガリアルダ第12番
05.トッカータ第8番
06.ピーヴァ

<メリー>
07.半音階的カプリッチォ
08.コレンテ「アルフォンシーナ」
09.カプリッチォ「偉大なマティアス」
10.コレンテ「王妃」

<ピッチニーニ>
11.トッカータ第20番
12.リチェルカーレ第1番
13.コレンテ第10番
14.フランスふうサラバンダ
15.トッカータ第12番
16.変奏つきチャコーナ
17.トッカータ第6番
18.ガリアルダ第4番

<フレスコバルディ>
19.トッカータ
20.カンツォーネ「ヴィットーリア」

【解説】
「キタローネ」と銘打って使用されているものには、金属弦が張られています。 「テオルボ」と「キタローネ」の用語について、佐藤氏は「Michael Praetoriusの『Syntagma Musicum(1619)』ではパドゥア式 テオルボとキタローネが区別されている。自分は主にその基準に従って区別するが、この録音の時点では分からなかった。」と話されていました。

 


 「J.S.バッハ リュート組曲 BWV995&1007」 1980年12月録音

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【レーベル・型番】
Philips PHCP-3961

【使用楽器】
ニコ・ファン・デア・ヴァールス1973年製作14コース・バロック・リュート

【収録曲】
1. リュート組曲 ト短調 BWV995
2. リュート組曲 変ホ長調 (無伴奏チェロ組曲第1番ト長調BWV1007より)

【解説】
無伴奏チェロ組曲からの編曲は佐藤豊彦氏自身による。解説書はバッハ研究で有名な樋口隆一氏。

 


 「ヴァイス リュート作品集」 1979年録音

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【レーベル・型番】
Philips PHCP-3830

【使用楽器】 ニコ・ファン・デア・ヴァールス1972年製作14コース・バロック・リュート

【収録曲】
1.パルティー ニ短調
2.ロジー伯の死に捧げる墓 変ロ短調
3.組曲イ短調
4.幻想曲ハ短調
5.パルティー イ長調
6.シャコンヌ ト短調

1.”Suite” in d (mvts from Sonatas 13 & 20 + Largo [5*] & Fuga [7*])
2.Tombeau sur la mort de M. Comte de Logy (20*)
3.Sonata 41 in a
4.Fantasie (9*) in c
5.Sonata 46 in A
6.Chaconne in g (from Sonata 14)

【解説】
3枚組のLP「ヴァイス作品集」からの佐藤豊彦氏自身の選曲によるベスト盤。国書刊行会の『古楽CD100ガイド』では、リュート関連CDの第一の推薦盤として、唯一写真付きで掲載されています。

 


 「グリーンスリーヴス~リュート・リサイタル」 1978年9月録音

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【レーベル・型番】
Philips PHCP-3866

【使用楽器】
デイヴィッド・ホセ・ルビオ1975年製作10コース・ルネサンス・リュート(マーラー・モデル)

【収録曲】
1.カッティング編:グリーンスリーブス
2.私の窓から出てお行き
3.ダージェスン
4.シック・シック・アンド・ベリー・シック
5.ロビン
6.ダウランド:蛙のガリヤード
7.ダウランド:涙のパバーヌ
8.アテニャン:花咲く齢にあるかぎり
9.ゲドロン/ベルビル:たとえ醜い苦しみが
10.ノイジートラー:ああ,エルスライン
11.ノイジートラー:タンネルナック
12.ヴァレー:緑なす菩提樹のかげ
13.私のいい人
14.あの瞳は今いずこに
15.ダ・パルマ:平気な顔で嘘をつく女
16.グリーンスリーブス

1. Divisions on “Greensleeves” by Francis Cutting
2. Go From My Window by Anonymous
3. Dargesson by Anonymous
4. Sick, sick and very sick by Anonymous
5. Robin by Anonymous
6. Frogg Galliard, P 23A by John Dowland
7. Second Booke of Songes or Ayres: no 2, Flow, my teares by John Dowland
8. Tant que vivray by Pierre Attaingnant
9. Bien qu’un cruel martire by Pierre Guedron
10. Ach Elslein, liebes Elselein by Ludwig Senfl
11. Tannernack by Hans Newsidler
12. Secretum musarum, book 2: Onder de Lindegrone by Nicolas Vallet
13. Bene mio by Anonymous
14. Dove son quei fieri occhi? by Anonymous
15. La ne mente per la gola by Santino da Parma Garsi
16. Greensleeves by Traditional

【解説】
1980年度文化庁芸術祭優秀賞受賞作。

 


「クラシカル・リュート」 1971年録音?

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【レーベル・型番】
KLAVIER KCD-11026

【使用楽器】
ニコ・ファン・デア・ヴァールス製作14コース・バロック・リュート
ヤコブ・ファン・デ・ゲースト製作キタローネ(金属弦)

【収録曲】
1. Bach: Suite in E minor, BWV 996: Gavotte, Minuets I, II
2. Anon.: La Folia d’Espangne
3. DeVisee: Gigue and Double de la Gigue
4. Bach: Fugue in G minor, BWV 1000
5. Weiss: Lute Sonata in G minor
6. Gaultier: Allemande ‘La Polonoise’; Courante ‘La Belle Homicide’
7. Weiss: Fantasia in C minor
8. Weiss: Chaconne in G minor
9. Baron: La Drole and Trio
10. Bach: Loure and Gigue
11. Weiss: Minuets I, II; Sarabande and Bouree
12. DeVisee: Allemande ‘Tombeaux du Vieux Gallot’; Rondeau ‘La Montsemell’ in A minor

【解説】
佐藤豊彦氏のデビュー盤である世界初のバロック・リュートのソロLP「バロック・リュート・リサイタルvol.1,vol.2」から編集し、CD化したもの。